せまい部屋でも置きやすい! 楽器・配信にオススメの折りたたみ防音ブースレビュー!
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
2020年12月に、株式会社リンテック21が発売した、折りたたみ防音ブース。工事不要で手の届きやすい価格帯、さらには女性でも簡単に折りたたむことができると聞いて、ONTOMO編集部がモデルルームにお邪魔して体験した。
まずは気になる防音性能だが、500Hzで -30dB程度とのこと。500Hzとは、ピアノで言うといわゆる「真ん中のド(C4)」の1オクターブ上のド(C5)あたりの音で、声楽のソプラノや、オーボエ、クラリネット、トランペット、ヴァイオリンの楽器の音域に相当すると考えてよいだろう。
防音室の中は、吸音材が敷き詰められている。遮音材が使用されたタイプでは、中で音が反響しすぎて楽器を演奏しづらいことがあるが、この防音室は、音の反射が抑えられ、ストレスなく演奏できる。なお、音域的に低音域の楽器はあまり得意ではないそうだ。
クラリネットとオカリナを持参して体験してみたところ、やはり人間の声あたりの音域が大きく減音できているように感じた。ただし、チェロ奏者の方の購入実績もあるそうなので、気になる方はまずは体験してみるとよいだろう。
さらに防音性能を高めるには、天井の換気扇の部分にフタをすると良いそうだ(夏場は高温になってしまうため注意)。
次に、この製品の大きな特徴である折りたたみ性能について。実際に作業を体験してみたが、大きな力は必要なかったので、女性1人でも折りたたむことができるだろう。慣れれば1分ほどで収納が可能だそうだ。折りたたむと、元の厚さの3分の1〜4分の1程度にすることができる。
折りたたむ手順
細かい配慮がされているのも見逃せない。 たとえば、防音室の広さは、机や椅子がおけるスペースが確保されており、幅をとるギターなどでも、中で演奏することができる。また、ケーブル穴が下方にあるので、配信用にLANケーブル、あるいは、パソコンやマイク用にコンセントケーブルを通すことが可能だ。囲まれた空間の中で、電化製品も使えるので、在宅勤務や勉強用にしても集中できるだろう。
在宅勤務や、配信にピッタリ。
防音室の高さは、182cm。身長 165cmの人なら、頭を下げることなく扉から入ることができ、防音室の中でも天井にぶつかることはないだろう。
リンテック21は、もともと地震対策用の商品を開発している会社で、この防音室を固定しているベルトもリンテック21の商品で、地震に耐えうる性能のものが使われている。
この防音室は、品川にあるリンテック21本社と、秋葉原のイヤホン・ヘッドホン専門店「e★イヤホン」で、体験することができる。気になったひとはぜひ体験に足を運んでみるとよいだろう。
防音室体験動画
型番:SB-005、SB-005L(受注生産品、左開きドア)
構成:折りたたみ防音 ブース 一式 × 1 、 取説 × 1(換気扇・LED照明付き)
外寸(mm) 奥行:900 幅:1,200 高さ:1,820
内寸(mm) 奥行:800 幅:1,100 高さ:1,750
注)外寸はフロアシート、ツッパリ棒、ベルトフック含まず。
収納時
外寸(mm) 奥行:250 幅:1,200 高さ:2,245
素材 外板:木材 内張り:吸音材
重量:約 69kg
遮音性能:約 -30db 500Hzで -30dB(自社測定)
お問い合わせTEL:03-5798-7801
お試しはこちらのフォームから
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