2022春夏「音と服」イベントに、チェロ新倉瞳&マリンバ塚越慎子が登場!
国立音楽大学演奏学科鍵盤楽器専修(ピアノ)卒業、同大学大学院修士課程器楽専攻(伴奏)修了を経て、同大学院博士後期課程音楽学領域単位取得。在学中、カールスルーエ音楽大学...
上質なものを求める大人の女性のための美しいドレスを提供する(株)フランドルのドレスブランド「M Maglie le cassetto(エム マーリエ ル カセット/以下、Mマーリエ)」。
チェロ奏者の新倉瞳とのコラボレーションによる「音と服」シリーズを展開し、音楽家を中心に話題を集めている。
今年で4年目に入り、多種多様なドレスがステージを華やかに彩っている。今回は3月20日にMマーリエが銀座三越で開催した演奏&トークショーに潜入した。
今回のイベントは、ゲストにマリンバ奏者の塚越慎子を迎え、ラヴェルの《亡き王女のためのパヴァーヌ》の演奏で開始。ブランド名に掲げられている“Bloom Gracefully”(優雅に咲くの意)にふさわしい優雅な幕開けだ。
2曲めは、いまもっとも注目を集める作曲家のひとりである挾間美帆が、新倉、塚越のために作曲した組曲《イントゥー・ジ・アイズ》の中の第1曲「サンフランシスコ」。シャープな雰囲気の中にさまざまな色彩が繊細に展開していく楽曲は、二人のイメージ、そして身にまとうドレスにもマッチしていた。
新倉瞳委嘱作品、挾間美帆:組曲《イントゥー・ジ・アイズ》について語る挾間美帆、塚越慎子
演奏後に塚越が語ったところによれば、彼女はブランドが設立された当初からのファンであり、すでにさまざまなステージで身にまとってきたという。
最後に演奏されたのはオッフェンバックの《天国と地獄》。新倉、塚越ともに全身を使ってスピード感溢れる演奏を聴かせ、今回のドレスの動きやすさを存分にアピールしながら華麗な音色を聴かせてくれた。
今回のイベント終了後には新倉、塚越に直接インタビューをさせていただいた。
二人のコメントと共に、今回のコレクションを紹介しよう。
まず、新倉が着用していたのは、「ケープ付3WAYロングドレス」。スナップボタンで簡単に取り外しができるケープ付きの高級感あるロングドレスで、ケープの肩にはタックが入っており、ドレープ感を出している。背中にある2つのカギホックもポイントで、留める位置によってニュアンスを変えられるため印象が変わる。このケープを取ればシンプルなノースリーブのドレスにもなる。カラーは、サックスブルーとカメリアピンクの2色を展開。
新倉「演奏家の皆さんからのご意見はもちろん、店頭に立ってお客さまとドレス談義をすることで、ニーズを反映したドレスが生まれてきました。今回は『ステージが増えるぶん、衣装を揃えないといけない』という悩みにお答えして、3通りの着方ができるこのドレスを作らせていただきました」
塚越が着用していたのは、「フラワープリントレースドレス」。同ブランドでは珍しい大きな花柄が華やかな印象を与える他、首元とウエストにあしらわれた美しいレースが目を引く。前上がりのスカートのため、足長効果もあり、動きやすさにも配慮されている。
塚越「マリンバはとにかく演奏時に動くので、着心地を重視しているのですが、M Maglie le cassettoのドレスは着たときに本当に軽いですし、移動で持ち運ぶ際にシワになりにくい点も嬉しいです。常に進化し続けているブランドなので、今後どんなラインナップになるのか、今からとても楽しみです!」
そのほか、今シーズンはオーケストラ奏者のためのドレスにも新作が登場。同ブランド初となるVネックタイプのロングドレスで、ブラックとアイボリーの2色を展開。別売の「ショルダーギャザーボレロ」を組み合わせることで華やかさもプラスできる。
着る人の目線に心から寄り添う新倉の姿勢、そして、革新的なアイデアを実現するブランドの技術力とが融合することで進化し続ける「M Maglie le cassetto」。今後も注目していきたい。
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