レポート
2026.03.31
豪華公演が続々と!

彩の国さいたま芸術劇場・埼玉会館が2026年度のラインナップを発表!

3月26日に彩の国さいたま芸術劇場で行なわれた記者会見にて、公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団理事長の林直樹氏と、彩の国さいたま芸術劇場芸術監督の近藤良平氏が登壇し、彩の国さいたま芸術劇場・埼玉会館2026年度のラインナップを発表した。2024年に開館30周年と大規模改修を経てリニューアル・オープンを迎えた彩の国さいたま芸術劇場に続き、埼玉会館は今年で創立100周年を迎える。2022年4月から振付家・ダンサーの近藤氏が彩の国さいたま芸術劇場芸術監督に就任し、「クロッシング」をテーマに多彩な公演を展開している同劇場は、2026年度もさまざまな芸術に出会えるプログラムを届けていく。

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1941年12月創刊。音楽之友社の看板雑誌「音楽の友」を毎月刊行しています。“音楽の深層を知り、音楽家の本音を聞く”がモットー。今月号のコンテンツはこちらバックナンバ...

記者会見に登壇した彩の国さいたま芸術劇場芸術監督の近藤良平氏
©伊藤智美

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カンパニー・グランデ第2期始動決定!

2024年6月に始動した、年齢、性別、国籍、障がいの有無、プロ、アマチュアなどの垣根を越えて、さまざまな創造性をもつ人々が集い、そこから生まれる表現を探求していくシアター・グループ「カンパニー・グランデ」は、新たに第2期メンバーを募集すると発表した(募集期間:2026年4月1日~5月10日、活動期間:2026~27年度)。第1期では、公募による応募者832人からの選考を経て、120人が参加。各ジャンルの第一線で活躍するアーティストを講師として招き、2年間にわたるスタジオワークが開催された。今年の2月には集大成となる公演「春の祭典」を同劇場大ホールで行ない、大盛況のうちに終わるなど、近藤がとくに注力している取り組みの一つとなっている。「新しい出会いを待っている」と話した近藤は、第2期もクリエイティヴな挑戦を続けていく。

ヴァラエティあふれる演劇、ダンス公演

蜷川幸雄前芸術監督からバトンを受け継ぎ、2024年度に新シリーズ「彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd」をスタートさせた、吉田鋼太郎。高い評価を受けた《ハムレット》、《マクベス》を経て、第3弾となる今回は、長塚圭史の演出による《リア王》に挑む(5月5~24日)。吉田が満を持してタイトルロールを演じ、共演者には藤原竜也、石原さとみをはじめとした気鋭の演者たちが集結。古典の枠を超えた新たなシェイクスピアの魅力を伝えていく。 また、11月には吉田の演出による《間違いの喜劇》も上演される。2024年の《夏の夜の夢》に続く高校生鑑賞事業として、県内の高校生を無料招待する同公演は、土日を中心に開催され、気軽にシェイクスピアを楽しみたい一般のかたにもおすすめだ。

「ダンスの埼玉」としても顔を持つ同劇場では、今年で結成30周年を迎えるコンドルズの恒例シリーズ公演として、第19弾の「ALL YOU NEED IS LOVE」が開催される(6月12~14日)。また、開館以来世界の注目アーティストを招へいし続けている同劇場では、ベルギーから、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル率いるローザスが16年ぶりに来日することが決定した(6月19~21日)。ヴィヴァルディ《四季》に着想を得て、振付家のラドワン・ムリジガと共作した「和声と創意の試み」を日本で初めて披露し、現在直面している気候変動の現実を詩的に問いかける。

ソロからオーケストラまで、極上の音楽

今年も名手たちが集結し、ソロからオーケストラまでコンサートが目白押しだ。まず、7月20日にバッハ・コレギウム・ジャパンが、同劇場では10年ぶりにJ.S.バッハの最高傑作の一つ「ロ短調ミサ」を披露する。ピアノでは、J.S.バッハの演奏で高く評価されている、ピエール=ロラン・エマールが12年ぶりに登場(7月18日)。2014年の《平均律クラヴィーア曲集第1巻》全曲演奏に続いて、今回は《同曲集第2巻》全曲演奏に挑み、12年の時を経て「エマールの平均律」が完結する。

若手ピアニストたちのフレッシュな演奏も見逃せない。9月5日には、2018年第10回浜松国際ピアノコンクールで優勝したジャン・チャクムル(p)が、シューベルトの作品を中心としたリサイタルを開催。2024年から開始した若手アーティストが意欲的なプログラムを組む「エトワール・シリーズ プラス」では、「ピアノと弦楽器のアンサンブル」と題し、小林海都(p)が登場する(10月17日)。

そのほか、再来日が熱望されていたパトリツィア・コパチンスカヤ(vn)と、ソル・ガベッタ(vc)によるデュオ・リサイタル(10月27日)、埼玉会館では萩原麻未(p)をソリストに迎えたリオ・クオクマン(指揮)が率いるNHK交響楽団公演(5月10日)、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席奏者が集うブラス・クインテット(2027年2月27日)などが予定されている。

料理のメニューに見立てて、プログラムを発表した近藤良平氏
©伊藤智美

今年で芸術監督就任4年目を迎える近藤氏は、2026度のプログラムについて意気込みを語った。「人が交わる場所を作りたいと思い、この埼玉で取り組みを行なっています。 さまざまなアーティストのかたがたが、世界各地から埼玉に来てくださり、みなさんとクロスすることができることは、当たり前のようでそうではなく、お互いに作戦を練って、多くのかたの手に届くようにプログラムを作りました。私たちの取り組みがみなさんの日常のなかに組み込まれて、身近な存在となればうれしいです。今回このようなメニュー仕立てにしましたが、本当に美味しいですよ。ぜひ、いろいろなかたを連れて、楽しんでいただきたいです」

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