Cameron Carpenter キャメロン・カーペンター
1981年ペンシルヴェニア生まれ。鍵盤楽器の天才で、11歳でJ.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集」を弾き、その後1992年にアメリカ少年合唱団にボーイ・ソプラノとして入団した。
この頃から作曲もするようになり、合唱や弦楽のための作品を書いた。1993年には、ラドヤード・キプリングの「ジャングル・ブック」の一節による声楽とオーケストラのためのカンタータを作曲。ベス・エッター博士を良き師と仰ぐほか、ジョン・バータロット博士、ジェームズ・リットン博士に師事。ノースカロライナ芸術高校で学んだ4年間には、ジョン・E・ミッチナー博士にオルガンを師事、管弦楽法および管弦楽作品の作曲を学び、マーラーの交響曲第5番全曲、シューマンのノヴェレッテ 作品21など、100曲以上の名曲をオルガン用に編曲した。
2000年、ジュリアード音楽院入学のためニューヨークに移った後も作曲を続ける。ジュリアード在学中には歌曲を作曲。また、管弦楽、合唱、オンド・マルトノのための交響詩「バグダッドの子供」(2003)やオルガンのための大規模な作品を書き、さらに、ショパン、ゴドフスキ、グレインジャー、アイヴス、リスト、メトネル、ラフマニノフ、シューマンなどのピアノ作品をオルガン用に編曲した。ジュリアード音楽院では、ギア・ハンコック博士、ジョン・ウィーヴァー博士、ポール・ジェイコブスに師事。平行して、ニューヨーク在住のピアノ指導者マイルズ・ファスコに師事、現在に至る。
2006年ジュリアード音楽院で修士号を取得。同時に、オルガニストとしてワールドツアーを開始、CDおよびDVDをリリースして大評判となり、脚光を浴びると同時に、オルガニストとしては賛否両論を巻き起こした。テルデックからリリースしたファースト・アルバム「革命~レヴォリューショナリー」は、オルガンとしては初めてグラミー賞ソロ・アルバム部門にノミネートされた。作曲については2010年にペータース社が出版元となり、「アリア」作品1 を皮切りにオリジナル作品を出版している。
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