2023.08.29
根本卓也の「リアリティという名のトリビア...
《こうもり》のオルロフスキーは超甘党? マデイラ・ワインとシャンパンのお味
東京藝術大学大学院修士課程(指揮専攻)修了。在学中に故・若杉弘氏に、英・独・仏・伊・羅・露・チェコ語に至るまで、あらゆる舞台作品を原語で解する類稀な才能を見出されキャリアをスタート。以来、新国立劇場オペラ部門音楽スタッフとして年間を通して公演に寄与する傍ら、東京二期会・OMF・ニッセイオペラ等、国内の主要団体で合唱指揮・ディクションコーチ・作品レクチャー等多岐にわたり活躍。業界の屋台骨として欠くべからざる存在となっている。
さらに、バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の鈴木雅明氏との出会いから古楽へと傾倒し、大学卒業後渡仏。国立リヨン高等音楽院で、通奏低音(チェンバロ・オルガンによる即興伴奏法)のディプロマを取得。中世のグレゴリオ聖歌からバッハ、古典派に至るまで、様式を踏まえた演奏法を習得。帰国後は〈アンサンブル・ラ・レヴェランス〉〈ジュゴンボーイズ〉〈レ・ゾルフェ〉等のグループで、通奏低音奏者として活動。
現在、白水社『ふらんす』誌上にて、”Ars Musica”と題して音楽史ダイジェスト的エッセイを連載中。
作曲家としての顔も持ち、渡仏時代に友人夫妻の為に書き下ろしたオルガンのための連弾作品が出版されたのをきっかけに、本腰を入れて創作活動に入る。第3回東京かつしか作曲コンクール2015アンサンブルの部第3位入賞(1・2位なし)。2016年6月には、サックス・歌とのトリオ《Nemo Concertato》で、谷川俊太郎の詩に寄せたCDブック『大人のための俊太郎』を上梓(アルテス音楽出版刊)。オペラ・カンタータ・歌曲等声楽作品を中心に、旺盛に発表を続ける。