杉山洋一

すぎやま・よういち 杉山洋一

指揮者・作曲家

1969年生まれ。桐朋学園大学作曲科卒業。95年イタリアに留学。指揮をエミリオ・ポマリコ、岡部守弘に、作曲を三善晃、フランコ・ドナトーニ、サンドロ・ゴルリに師事。

指揮者としては、2000年、アンサンブル・モデルンとのノーノ「プロメテオ」のツアーを皮切りに、各地のオーケストラ、アンサンブルと共演。ウィーン・モデルン、パリの秋、ミラノ・ムジカ、ベルリン芸術アカデミー、サントリー芸術財団サマーフェスティバルなどの音楽祭に指揮者として参加。また、クラングフォーラム・ウィーン、レミックス・アンサンブル(ポルトガル)、カンマーアンサンブル・ノイエ・ムジーク・ベルリン、アルター・エゴ(ローマ)等の現代音楽アンサンブルやオーケストラと共演。ベルリン・フィルハーモニー、ウィーン・コンツェルトハウス、シテ・ドゥ・ラ・ミュジック(パリ)、カーネギーホール(ニューヨーク)、イタリア各地のコンサートホール、劇場に出演し、指揮。

東京では東京都交響楽団(2008、2010)、東京シンフォニエッタ(2008)、東京混声合唱団(2010)、副指揮として望月京作曲のオペラ「パン屋大襲撃」(2010)、望月京作曲の無声映画のための音楽「瀧の白糸」(2011、サントリー芸術財団サマーフェスティバル)などを指揮。2012年には東京都交響楽団の定期演奏会でブーレーズの難曲「エクラ/ミュルティプル」を指揮。

作曲家としては、ヴェネチア・ビエンナーレ、ミラノ・ムジカ、ボローニャ・アンジェリカ音楽祭等のほか、最近では東京混声合唱団、多治見少年少女合唱団、安江佐和子などから委嘱を受けている。

「ディベルティメントI」(1997)はミラノのリコルディ社から出版され、2001年にはブルーノ・カニーノ/大井浩明デュオより委嘱を受け「ディベルティメントII」を完成。これらの作品の演奏は定期的にNHK-FMやRAI(イタリア放送協会)、ORF(オーストリア放送協会)などで放送されている。

1994年、イタリア、シエナキジアーナ音楽院におけるドナトーニのサマーコースにて、イタリア作曲家協会賞を受賞。またルイス・デ・パブロ(ミラノ、1996)、リゲティ(ノヴァーラ、1996)、アドリアノ・グアルニエリ(ミラノ、1996)、ロンドン・シンフォニエッタ(東京、1994)などのマスタークラス、ワークショップに参加している。東京でのドナトーニ、ジャコモ・マンゾーニの作曲マスタークラス(1998、1999)のアシスタントを務めた。

1995年にイタリア政府から作曲奨学金を得て以来、ミラノ在住。

現在ミラノ市立クラウディオ・アッバード音楽院にて教鞭を執る。

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