2018.08.30
日めくりオントモ語録/ロマン・デシャルム
聴衆に向けて、なるべくその国の言葉で挨拶や解説をするようにしています。そういうことでも聴衆とのコミュニケーションが取れますし、好評なんですよ。
―― ロマン・デシャルム「音楽の友」2008年8月号より
日本語には以前からとても興味があったというピアニスト、デシャルム。インタビュー中も、一つでも日本語を覚えようと単語を聞き返し、好奇心と集中力に溢れていたそうだ。インタビュー終了後の余談で身長を聞かれ「ヒャクナナジュウナナセンチ、デス」と流ちょうに答え、その場を驚かせた。
ロマン・デシャルム(Romain Descharmes 1980~)
1980年フランス、ナンシー生まれ。パリ国立高等音楽院では世界的ピアニストのジャック・ルヴィエ教授のクラスに入学し、室内楽(クリスティアン・イヴァルディ教授)、ピアノ伴奏法(ジャン・ケルネル教授)、声楽伴奏法(アンヌ・グラポット教授)の全てのクラスで、4つのプルミエ・プリ(首席)を得て卒業。その後は同音楽院最終過程に進み、再びジャック・ルヴィエ教授、続いてブルーノ・リグット教授と研鑽を積む。在学中にメイエル財団文化芸術発展奨学金を授与され、さらに同財団による20世紀初頭の作曲家を扱ったCDを作成。このCDがP.ブーレーズ氏の目に留まり、アドヴァイスを受けるきっかけとなる。録音はこの他に、D.バシュキロフ、I.ビレット、J.オコノール、O.ヤブロンスカヤ等のピアニストと共演している。アレッサンドロ・カサグランデ国際ピアノコンクール、上海国際ピアノコンクール、浜松国際ピアノコンクールなど、数々の国際コンクールで上位入賞を果たす。中でも2006年ダブリン国際ピアノコンクール、2007年ウイストルアム・リヴァに於けるペルルミュテール・ECピアノコンクールでグランプリに。フランス・ミュージック、メッツォなど、テレビ・ラジオ番組への出演も多い。
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