ルイサダにきく 若いピアニストの指導哲学〈前編〉過去を振り返ること、感受性の確立
2018.04.10
日めくりオントモ語録/メナヘム・プレスラー
朝起きて、とても美しく真新しい1日の始まりを見つめます。これが情熱を持ち続ける方法です
メナヘム・プレスラー 「メナヘム・プレスラーのピアノ・レッスン」より
プレスラーは「幸福感と感謝の気持ちでいっぱいになるか、それとも、これはもう前にやったことがあるし、何も新しいことはない、と感じるか」を重要だとしています。「偉大な作品を完全に掘り下げることができたと思ったことは一度もありません。ですから、私に与えられた人生の長さは、偉大な作品を追及し尽くし、発見し、指発見するにはたりないのです。このように求め続けることが音楽家の生活なのです」と常に新鮮に謙虚な気持ちでレッスンに取り組んでいます。
メナヘム・プレスラー (Menahem PRESSLER 1923~)
1923年、ドイツ生まれ。ナチスから逃れて家族とともに移住したパレスチナで音楽教育を受け、1946年、ドビュッシー国際コンクールで優勝して本格的なキャリアをスタートさせる。1955年、ダニエル・ギレ(vn.)、バーナード・グリーンハウス(vc.)とともにボザール・トリオを結成。世界中で名声を博しながら半世紀以上にわたって活動を続け2008年、ピリオドを打つ。その後ソリストとして本格的に活動を始め、2014年には90歳でベルリン・フィルとの初共演を果たし、同年末にはジルベスターコンサートにも出演。ドイツ、フランス国家からは、民間人に与えられる最高位の勲章も授与されている。また教育にも熱心で、これまで数百人もの後進を輩出してきた。世界各国でマスタークラスを展開し、またインディアナ大学ジェイコブズ音楽院では1955年から教えており、現在は卓越教授(ディスティングイッシュト・プロフェッサー)の地位を与えられている。
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