日めくりオントモ語録/パスカル・ドゥヴァイヨン

読みもの
2018.06.04
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イラスト:駿高泰子

いくらギターを真似たくても私たちは「鍵盤」を挟んで爪弾くことはできません。でも指先で「引っ掻く」ような打鍵でギター特有のピンッという“乾いた短い響き”を真似ることはできますよ。

―― パスカル・ドゥヴァイヨン 「ムジカノーヴァ」2017年11月号より

ムジカノーヴァの公開講座連動企画「パスカル・ドゥヴァイヨンのドビュッシー《前奏曲集》にチャレンジ!」からの一文。《前奏曲集》第1集9番「途絶えたセレナード」はドビュッシーが楽譜の冒頭に「ギターのように」と書いており、『ギターのような響き』という意識をもつこと大切。「引っ掻くような」動作を真似しつつも、無駄な緊張は音を手を壊しかねないし、突拍子のない場違いな音を出してしまうかも……と、ワンポイントアドヴァイスを付け加えています。

パスカル・ドゥヴァイヨン(Pascal DEVOYON 1953-)

数々の国際コンクール入賞に加え、1978年のチャイコフスキー国際コンクールでは、フランス人ピアニストとして過去最高位となる第2位を獲得。レパートリーは多彩で幅広く、アメリカ、日本、ヨーロッパでの演奏会はいずれも絶賛を博す。近年では夫人である村田理夏子とピアノデュオを組み、本格的に活動を開始。2008年にメシアン生誕100年を記念したCDをリリース、続くCD『編曲の名手たち』は「レコード芸術」誌にて特選盤に、また「リストそして悪魔」は準特選盤に選出される。パリ国立高等音楽院(コンセルヴァトワール)教授を経て、現在ベルリン芸術大学教授、英国王立音楽院(ロイヤルアカデミー)客員教授、桐朋学園大学特任教授、Music Alp 夏期国際音楽アカデミーの芸術監督を務める。核心をついた丁寧かつ熱心な指導法には定評があり、教えを乞う者が後を絶たない。2003年より2011年まではドミニク・メルレ氏の後任として、ジュネーヴ音楽院教授も務めた。2001年、フランス政府よりフランス芸術文化勲章“シュヴァリエ”を受章。

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