読みもの
2018.07.22

日めくりオントモ語録/メナヘム・プレスラー

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音楽を演奏する時、感情を呼び覚ますものがあなたの内になければいけません。それが何なのかを知っていて、コントロールできれば、すばらしい。

――メナヘム・プレスラー「メナヘム・プレスラーのピアノ・レッスン」より

プレスラーは表現の練習について、もし、コントロールできなかったときはどうなのか、自分の経験を含めて語った。「私も音楽のある箇所で、赤のマントを見た雄牛のような感じを持つことがあったのです。その時にはいつも急いでいました。自分をどうにもできなかったのです。舞い上がり、強く求め、駆り立てる自分がいたのです。その録音を聴きました。そして思ったのです。『ああ、なんてばかなことを』と」。それから、自分をコントロールすることを学んだプレスラーは、「コントロールというのは、抑圧することではなく、精錬することなのです」と導き出した。

メナヘム・プレスラー(Menahem PRESSLER 1923~)

1923年、ドイツ生まれ。ナチスから逃れて家族とともに移住したパレスチナで音楽教育を受け、1946年、ドビュッシー国際コンクールで優勝して本格的なキャリアをスタートさせる。1955年、ダニエル・ギレ(vn.)、バーナード・グリーンハウス(vc.)とともにボザール・トリオを結成。世界中で名声を博しながら半世紀以上にわたって活動を続け2008年、ピリオドを打つ。その後ソリストとして本格的に活動を始め、2014年には90歳でベルリン・フィルとの初共演を果たし、同年末にはジルベスターコンサートにも出演。ドイツ、フランス国家からは、民間人に与えられる最高位の勲章も授与されている。また教育にも熱心で、これまで数百人もの後進を輩出してきた。世界各国でマスタークラスを展開し、またインディアナ大学ジェイコブズ音楽院では1955年から教えており、現在は卓越教授(ディスティングイッシュト・プロフェッサー)の地位を与えられている。

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