ウィーン・フィル×ムーティの「第九」200周年記念公演が映画に!
2020.06.27
136年前の今日、ドビュッシーのカンタータ《放蕩息子》初演!
1878年5月16日、プラハにて、ドヴォルザークのスラヴ舞曲第1、3、4番の管弦楽版が初演されました。指揮をしたのは、ドヴォルザークやスメタナの数多くの作品を初演した、アドルフ・チェフでした。
ドヴォルザークが36歳のときの作品で、出世作として広く知られています。
1875年にオーストリア政府国家奨学金の審査に合格したドヴォルザークは、この審査員をしていたブラームスによって、ドイツの出版社ジムロックを紹介されました。ジムロックがブラームスの《ハンガリー舞曲集》に相当するようなスラヴ舞曲の作曲を強く望んだことにより、この作品が誕生しました。
彼はこの曲集で、ボヘミアの代表的な舞曲であるフリアント、ソウセツカー、スコチナーなどを取りあげ、陽気で快活な、また激しく熱狂的な民族舞曲の特性を存分に発揮させている。しかしそれは主としてリズムにおいてであり、民族的特性を生かしつつも、かれは独自の発刺たる個性にあふれた旋律と和声とによってじつに生き生きとした、彼みずからの芸術舞曲を創造したのであった。
『作曲家別名曲解説ライブラリー ドヴォルザーク』(音楽之友社)65ページより
第1曲はフリアント、第3曲はポルカとスコチナー、第4曲はソウセツカーと、いずれもチェコの民族舞曲です。
チェコ放送交響楽団による心躍る演奏をお楽しみください。