【音楽を奏でる絵】ラファエロからパレストリーナ、リストへ~美の回顧から生まれる新...
2025.03.05
30秒でわかるベートーヴェン:交響曲第5番《運命》
モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》序曲について30秒で丸わかり♪
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756〜1791)は、生涯をとおして多数の歌劇を作曲しましたが、《フィガロの結婚》は《ドン・ジョヴァンニ》《コジ・ファン・トゥッテ》《魔笛》などと並んでとりわけの傑作に数えられる作品です。
フランスの劇作家ボーマルシェの戯曲に基づき、イタリア人ダ・ポンテが台本を書いたオペラ・ブッファ(イタリア語の喜劇オペラ)で、従僕フィガロとその許嫁スザンナが身勝手な主人アルマヴィーヴァ伯爵をとっちめるといった、当時の支配階級の貴族を痛烈に批判した内容の物語です。
モーツァルトは登場人物の心の動きを巧みに音で描き出し、生命感に満ちた音楽に全体の物語の展開を見事に結びつけています。序曲も短いながらこの歌劇全体の内容と精神を見事に集約した曲といえるでしょう。喜劇的な快活さに満ちた小気味よい速いテンポの序曲で、オーケストラの演奏会のプログラム冒頭やアンコールで演奏される機会の多い名曲です。
作曲年: 1786年
演奏時間: 約4分
編成: フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ、弦5部