スタッカート:意味はイタリア語で「離す」。音価の半分以下程度の長さを想定!
1993年生まれ、東京都出身。2022年、第1回ひろしま国際指揮者コンクール(旧:次世代指揮者コンクール)優勝。パリ地方音楽院ピアノ科、ミュンヘン国立音楽演劇大学古楽...
スタッカート(staccato)とは、イタリア語で離すを意味する、staccareの過去分詞です。18世紀初頭頃から少しずつ用いられるようになった言葉で、J.S.バッハ(1685~1750)も自身の曲に早速スタッカートを用いています。
テヌートの記事でもご紹介しましたが、19世紀初頭までは、基本的に音符は音価の半分程度の長さで演奏されていました。その音価を保つ指示として用いられた言葉がテヌートで、スタッカートは音価の半分以下程度の長さで演奏されることを想定されていました。
そこで、さらに短く演奏してほしいときの指示として、スタッカーティッシモが用いられるようになりました。スタッカーティッシモは、イタリア語のstaccatoの最上級の形です。
C.P.E.バッハ(J.S.バッハの次男でピアニスト・作曲家)曰く、スタッカートは常に生き生きと演奏されなければいけないそうです。たしかにスタッカートのピチピチと跳ねる様子は、聴いていてもウキウキとしてきますね!
スタッカートを聴いてみよう
1. J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第2番 BWV1015〜第3楽章
2. J.S.バッハ:カンタータ第78番《イエスよ、汝わが魂を》BWV78〜アリア「私は急ぐ」
3. J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067〜第7番 バディヌリ
4. リスト:12の大練習曲 S.137〜第4番 ニ短調
5. ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲 作品24〜第23変奏
6. アントン・ルービンシュタイン:6つの練習曲〜第2番「スタッカート」
7. プーランク:《村人たち》〜第2番 スタッカート
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