あなたのソロ活教えてください~三者三様の音楽の楽しみ方を大公開!
ソロ活を満喫している音楽之友社の編集者+αに直撃! コンサートに行く、楽器を弾く、家や音楽喫茶で聴く……さまざまな活動内容を教えてもらったので、ぜひソロ活の参考にしてみてください♪
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
Case A:演奏会を軸に遠征旅行も企画!
✓コンサートに行く
✓自宅で音源を聴く
内容: 交響楽団の定期公演(都内オーケストラ年間定期会員)、オペラなど
頻度: 月4〜8回程度
きっかけ: 高校時代からずっと都内でオーケストラを聴いています。それに拍車をかけたのはオーストリアへ留学した際、首都ウィーンで朝ウィーン・フィル→昼ウィーン響→夜オペラ座というはちゃめちゃなことを始めてからです。
最近のベストソロ活: 5月29日尾高忠明指揮東京都交響楽団のエルガー2番。涙を流すほど感動しましたが、たまたまそのときは友人2名も居合わせたため、ソロ活ではないかな。今年はやはり推し、というか崇拝する尾高さんの演奏は光ってますね。ラフマニノフとか最高でした。大阪フィルハーモニー交響楽団のメンデルスゾーンを聴きにわざわざ大阪まで飛びました。
ソロ活のモットー: 「好きなものだけ聴き、無理をせずに愉しむ」こと。世の中にはSNSに酷評をぶつけてる人が多くいますが、それを私がやる頻度は他と比較して極めて少ないと思います。その秘訣は「自分のお気に入り」を見つけ、それに食らいつくこと。たくさん聴けばいいってもんじゃない。できれば生活を豊かにするために、コンサートが終われば美味いビールを飲みながらゆっくり反芻する時間を設けるのも含めて愉しみ。そうやって自分だけのお気に入りの時間を作るうちに、いつしかソロ活になってしまったのかもしれません。
Case B:月5回を目標にコンサートへ! 12月には「第九スタンプラリー」も
✓コンサートに行く
内容: ピアノ、オーケストラ、オペラなど、クラシック音楽にまつわるコンサートに行っています。ミュージカルやバレエ、ピアノのコンクールも観に行きます。とくにオペラの場合は若者優待があるか、が選ぶときの重要ポイントです。あとはアーティスト・作品などをざっとみて、または雑誌や口コミから情報を得て、直感的に「いまこの舞台を聴かないと後悔する!」と感じたものをお財布と相談しながら聴きに行ってます。 また季節もの(?)のコンサート——J.S.バッハ《マタイ受難曲》、J.シュトラウス2世《こうもり》、ベートーヴェン《第九》、《くるみ割り人形》——は、毎年聴きに行きます。これから先も必ず足を運びたいと思っています。
頻度: 月5回以上を目標にしています。
ソロ活歴: 始めたのは大学生の頃だと思います。映画をひとりで観に行くのも抵抗なく、演奏会などもその延長線上にあるという感じです。
最近のベストソロ活: 演奏会の帰りに、その地元ならではのクラフトビール屋さんに寄ったのが楽しかったです! あまり関係ないですが、つい最近ピラティスに入会してすごくウキウキしています。
ソロ活の特徴: 昨年12月頃、自分のなかで「第九スタンプラリー」と題して、首都圏で演奏される「第九」の聴きくらべをしていました。今年もできたらいいなと思っています。
Case C:名曲喫茶で音楽と美味しいものを満喫!
✓音楽喫茶に行く
きっかけ: もともとコーヒーを飲むことが好きで、喫茶店巡りをしていたときに、たまたま音楽喫茶を見つけました。
これまでのベスト名曲喫茶:
カフェ・アンサンブル
チェロ奏者や調律師など音楽一家のオーナーが営む音楽喫茶。グランドピアノを使ったコンサートもできます。音楽喫茶は私語厳禁のところもありますが、ここは話してもOKなので初心者も安心です。大きなスピーカーで音響も◎! たくさんのレコードやCDのなかから自由にリクエストができます。コーヒーやケーキも美味しい。
喫茶 平均律
お客さんの雰囲気に合わせてカップをセレクトしてくれるなど、一人ひとりに特別な空間です。オレンジの照明、ほんのりと周りを照らすテーブルランプやステンドグラスの窓がかわいい。レコード演奏でバロック音楽を響かせています。喫茶店として利用するのもアリで、炭火焙煎珈琲とフレンチトーストがおすすめ。
名曲喫茶 ライオン
空襲以前の姿が残るレジェンド名曲喫茶。まさにタイムスリップしたような店内は、装飾もすごいです。生演奏のような雰囲気を味わうことができる4 Wayスピーカーで、大音量のクラシック音楽が響きます。包まれるようなまろやかな音がクラシック音楽と相性◎。コンサートのように、その日のプレイリストをもらい、好きな曲をリクエストすると冒頭に曲目がアナウンスされます。
Case D:やるなら今! とジャズ・ピアノのレッスンに
✓楽器を弾く
内容: ジャズ・ピアノのレッスンに通っています。 月に2回のレッスン、1か月に1曲のペースで、テーマとアドリブが弾けるようにしていきます。 クラシックのピアノとは、頭の使い方やリズムのとらえ方、歌い方や打鍵などがまったく違うので、 なかなかうまく働いてくれない頭や身体にため息をつきつつ、それでもジャズの、自分の中に没入していく感じ、(なかなかうまくできないけれど)リズムと一体化できたときの気持ちよさなど、やみつきになります。
きっかけ: 大学時代からジャズが好きで、ちょこっとサークルに入ったり、レッスンを受けたこともあるのですが、うまくできない自分が恥ずかしくて、真剣に取り組むことから逃げ続けていました。 ですが4年前に、いまではアイコン的な存在となった某ピアニストの人気がまだ出始めの頃に聴く機会があり、ものすごく楽しそうにジャズを弾いている姿を見て、「ああ、私もこんな風に心から楽しんで、好きなジャズが弾きたい」と思ったのです。 もう逃げている時間はない、やるなら今、と思ったとき、ちょうど家の近くにピアノ・スタジオができて、そこでレッスンも受けられることを知り、理想的な先生に巡り合うことができました。
最近のベストソロ活: セッション、と言いたいところですが、もうちょっと準備ができてから再チャレンジしたいと思っています。 うまく弾こうなどと思わず、仕事で疲れはててレッスンに行って、無心で弾いたときに、思いがけず先生に褒められたとき。 あるいは、今日のレッスンでもうまく弾けなかったな、と思って帰宅し、後から録音を聴き返したら、意外とうまく弾けていたとき。 そんなときは、充実感と幸福感に満たされます。
ソロ活のモットー: 週末など、ジャズの練習ができさえすれば、それだけで充実感を感じます。 こだわりは、どんなに忙しくても、準備をして次のレッスンを受けること。これだけは4年間守ってきました。がんばって準備したつもりでも、レッスンでまったくうまく弾けなかった、ということも多々あるのですが……。
Case E:大学卒業をきっかけにソロで演奏活動スタート! ライブで弾き語りも
✓コンサートに行く
✓楽器を弾く
✓自宅で音源を聴く
✓ソロでライブ活動
【行く】
内容: クラシックや吹奏楽団、マーチング団体の公演をはじめ、J-popアーティストやロックバンドのライブなどにも行きます。主に自分の好きな楽団やアーティストの演奏会に行くことが多いですが、クラシックや吹奏楽の場合は演目で選んだりもします。
頻度: 月1~3回程度
【弾く】
内容: 主にクラリネット、ドラム。練習中のものでギター、ピアノ、サックス、トランペット。主に個人練習をするだけに留まりますが、クラリネット、ギター、ピアノに関しては簡単なコード弾きで弾き語りなどを時々行ないます。
きっかけ: 2019年4月に、大学卒業をきっかけにソロ活へ移行しました。友人と演奏団体を立ち上げようといった話をしたり既存の団体へ見学に行ったりもしましたが、特にどこに所属することもなく現在へ至ります。
最近のベストソロ活: ソロでシンガー活動をしており、月1くらいのペースででライブに参加させていただいているのですが(その際にクラリネットの演奏、ギター、ピアノの弾き語りにも挑戦しています)、お客さまから「良かった」と褒めていただけると充実感が得られます。
ソロ活のモットー: いろいろな音楽ジャンルや楽器に手広く挑戦するということが、自分のこだわりです。自分の音楽の軸はもっとも長く続けているクラリネットですが、その軸を大切にしながらも視野が狭まらないよう、さまざまなことに挑戦し、刺激を受けるようにしています。
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