東京藝術大学 音楽学部
東京藝術大学音楽学部の特色
音楽の専門的研究・教育のための唯一の国立の高等教育機関として、日本でもっとも古い歴史と伝統を誇り、100年以上にわたり世界的な音楽家・音楽研究者を輩出するなど、わが国の音楽分野における指導的役割を果たしてきた。
その最大の特色は、長い年月を経て培われてきた古典的な音楽表現の技法や理論を、最高度の水準において研究・教授するところにある。
特に、実技系諸専攻においては、各専攻実技の個人レッスンが根幹をなすと同時に、各種アンサンブル・合唱・オーケストラなどの学習も重視される。それに加え、教養科目、ソルフェージュ、専門基礎科目(和声、対位法、楽曲分析、音楽史、作曲家作品研究など)、外国語科目、専攻外の副科実技などを中心にカリキュラムが組まれている。
なかでも邦楽科は日本伝統音楽(日本舞踊を含む)を教授する国内唯一の高等教育機関として、この分野の発展に大いに寄与してきた。
また楽理科は、世界中の音楽をさまざまな角度から研究することで、音楽の学問的研究やそれに関連した仕事に従事する人材の育成を目的としている。
平成14 年に新設された音楽環境創造科は、音楽や音響の理論を基礎に、従来の枠を超えた発想による音づくり、身体空間や舞台・映像と音のコラボレーションの探求、文化環境を刷新するようなアートマネージメントの実践などを目指す。
学部の各科はそれぞれ大学院課程をもち、同18 年度より従来の「音楽学」専攻と音楽環境創造科の研究分野を再編統合し、「音楽文化学」専攻を設置した。
大学院のみに設置された研究分野として、音楽教育・ソルフェージュ・音楽文芸がある。このうち音楽文芸ではオペラ、ミュージカル、古典芸能、歌曲・歌謡など、音楽と結びついた言語表現を軸としながら、広く音楽文化全般についての研究・教育を目指している。このほか、専攻実技のみを教授する2年間のコースとして、別科が併設されている(単位の認定および教員免許などの資格は得られない)。(2022年)
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