オーストリア政府観光局がミュージカル『エリザベート』の理解を深める動画を公開中

2022年は、皇妃エリザベート（1837～1898）を題材にしたミュージカル『エリザベート』のウィーン初演（1992年アン・デア・ウィーン劇場）から30年。日本でも東京・帝国劇場を皮切りに、東宝版の4都市巡回上演が始まっています。

これを記念してオーストリア政府観光局は、『エリザベート』をより深く楽しむためのインタビュー動画2編を公開しました。

2005年アン・デア・ウィーン劇場上演時のキャストによるライブ盤『エリザベート』

ウィーンで活躍するオペラ演出家であり、1992年9月3日の『エリザベート』世界初演にも立ち会った高島勲（たかしま いさお）氏が、ブロードウェイやウエスト・エンドとは異なるウィーン発ミュージカルの特徴や、『エリザベート』が世界的ヒットとなった要因を、制作背景や作品構成など多角的に深掘り。ウィーン劇場協会によるオリジナル版の舞台映像も登場します。

近・現代オーストリア史が専門で、ONTOMOでも素敵な記事を書いてくださっている、山之内克子（やまのうち よしこ）さんが、エリザベートの素顔と19世紀末の社会背景に迫ります。

「バイエルンの薔薇」と呼ばれた美貌、語学に堪能、トレッキングマニア、ダイエットに執心、スイーツ好きといった多様な面を持つエリザベートが、ハプスブルク家の宮殿でどのような生活を送り、どうして悲劇的な死を遂げるに至ったかを、オーストリア国内に残るゆかりの地を紹介しながら解説します。

また、オーストリア観光局はエリザベートゆかりの地をGoogle Map上で追うことができるマップリスト「エリザベートをたずねて」を公開中。エリザベートが愛したザッハートルテを出すカフェ、新婚旅行先、気に入っていた山小屋など、興味深いスポットがたくさん！

2022年10月現在、新型コロナウイルス感染防止策による入国規制は設けられていないオーストリア。動画やマップで楽しんだら、今度は自分の足でエリザベートを辿る旅に出たいものですね。