クルレンツィスがオペラ録音×映像の新プロジェクト! 第1弾は《椿姫》
マーラーの『交響曲第6番《悲劇的》』やベートーヴェンなどの録音で話題をさらい、2019年の初来日が熱狂的な成功を収めた指揮者テオドール・クルレンツィスとその手兵であるオーケストラ、ムジカエテルナ。
そんなクルレンツィスが、映像配信のための新プロジェクト「Fragments(フラグメンツ/断章)」を発表した。
このプロジェクトは、サンクトペテルブルクにあるムジカエテルナの本拠地「Dom Radio(放送会館)」において、コロナによるロックダウン中に録音された、オペラのシーンの数々。これらが、さまざまな映像作家によって映像化され、音楽の背後にあるコンセプトを反映したショートフィルムが制作される。
クレルンツィスはこう語っている。
これは私が長い間夢見てきたプロジェクトです。自分の思いどおりに音楽を作る時間がたっぷりあるときにオペラを作ること、それも3日間でいかに慌ただしく作るかということではなく、作品の本質だけに注意を払って……。だから私は世界中の歌劇場が閉館しているこの時期に、この機会を利用して創造的に音楽を作ることにしたのです。今回のプロジェクトは、アリアではなく、様々なオペラの場面(シーン)をまとめたものになります。音楽のメインストリームや音楽業界という祭壇の上で犠牲にされてきた美しさ、豊かな味わい、色彩を取り戻すことを目指します
シリーズ第1弾は、ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ《椿姫》からのセレクション。第3幕の前奏曲とヴィオレッタのアリア「過ぎし日よ、さようなら」を録音。ヴィオレッタを歌い、演じるのはクルレンツィス指揮によって新演出上演された《椿姫》で同役を演じ、注目を集めたロシアのソプラノ、ナデージダ・パヴロヴァ。
映像を担当したのは、実験映画やビデオアートを専門とする映像作家チーム「ノワール・フィルムズ NOIR Films」(サンクトペテルブルク)。
Teodor Currentzis & musicAeterna – Fragments Part I – “Traviata” (Trailer)
2020年12月4日よりiTunesほか各デジタルストアにて、オーディオアルバムと映像が全世界同時配信予定 。
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