コロナ犠牲者に捧ぐスカラ座の「レクイエム」がミラノ・ドゥオモ内部から史上初の配信
新型コロナウイルス感染症の被害により、2020年8月現在35,000人を超える死者が出たイタリア。オペラの殿堂ミラノ・スカラ座はコロナ犠牲者を追悼し、ヴェルディの「レクイエム」を2020年9月4日に演奏。その模様が、日本でも9月12日(土)ディレイ配信されることが決定した。視聴券を購入すると、9月20日(日)23:59まで視聴可能だ。
会場となったのはミラノのシンボルであるドゥオモ。大聖堂の内部からのコンサートが中継されるのは、史上初めてのことだ。
演奏されるジュゼッペ・ヴェルディの「レクイエム」は、ヴェルディが尊敬して止まなかった文豪アレッサンドロ・マンゾーニの追悼に作曲し、彼の一周忌に初演された作品。モーツァルト、フォーレの作品と並び「三大レクイエム」と称えられ、イタリアはもちろん世界で数多く演奏されている。
とくに「怒りの日」は、テレビや映画などでも使用されており、ご存知のかたも多いのではないだろうか。
ミラノ・スカラ座管弦楽団を指揮するのは、2017年からスカラ座の音楽総監督を務めているリッカルド・シャイー。ソリストにはエリーナ・ガランチャ(メゾ)、フランチェスコ・メーリ(テノール)ら、オペラ界のスーパースターたちが名を揃える。ヴェルディのレクイエムに数々の名演を残してきた世界最高の合唱団、ミラノ・スカラ座合唱団の響きも楽しみだ。
公演の収益の一部は、ミラノ・スカラ座に寄付されるという。配信鑑賞チケットにも、寄付金付きのものが用意されている。
ソプラノのクラッシミラ・ストヤノヴァ(左)と、メゾのエリーナ・ガランチャ(上)
©︎Jiyang Chen
日時: 2020年9月12日(土)20:00~9月20日(日)23:59
配信先: Streaming+
チケット:
3,300円/4,300円(+1,000円寄付)/5,300円(+2,000円寄付)
視聴券の購入は9月19日(土)23:59まで
演奏:
リッカルド・シャイー(指揮)ミラノ・スカラ座管弦楽団、ミラノ・スカラ座合唱団(合唱指揮:ブルーノ・カゾーニ)
クラッシミラ・ストヤノヴァ(ソプラノ)、エリーナ・ガランチャ(メゾ・ソプラノ)、
フランチェスコ・メーリ(テノール)、ルネ・パーペ(バス)
プログラム: ヴェルディ/レクイエム
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