マズルカをピアニスト13人が弾く!ショパン・フェスティバル2021 in 表参道
大学院でインドのスラムの自立支援プロジェクトを研究。その後、2005年からピアノ専門誌の編集者として国内外でピアニストの取材を行なう。2011年よりフリーランスで活動...
5月の表参道は、並木道の緑も濃くなり、都心のすすんでるセンスを横目にしつつ、さわやかな散歩ができる、ちょっと特別な場所ですね。
そんな気持ちのよい季節に、カワイ表参道のコンサートサロン「パウゼ」で毎年開催されている、ショパン・フェスティバル in 表参道。昨年は新型コロナの影響で残念ながら開催されませんでしたが、今年はその延期公演という形で、「マズルカ」をテーマに5月24日(月)から29日(土)の5日間にわたって行なわれます。
このフェスティバルのいいところのひとつは、まずランチタイムコンサートが800円というお手頃価格で聴けるという点(平日昼ではありますが)。今年の出演者には、前回の浜松国際ピアノコンクール入賞者でもある安並貴史さんの名前もあります。
安並貴史さんのデビューアルバム『ドホナーニ4つの狂詩曲』(2019年)より
そして、もうひとつのいいところは、サロンという親密な空間で、バッチリ調整されたSHIGERU KAWAIのコンサートグランドの音を、すみずみまで味わえるという点。夜公演には、ポーランドで長らく学んだ江崎昌子さんや、さらには高橋悠治さんというベテランも名を連ねています。
ちなみに高橋悠治さんについては、ショパン・フェスティバルだというのに、ショパンは短いマズルカ2曲のみ。あとは全部、近現代まで含む別の作曲家(でもしっかりマズルカしばり)という、さすがレジェンドなプログラミングです。
江崎昌子さんのショパンのもっとも最近のアルバム(2019年)
高橋悠治さんのレジェンドぶりをインタビュー動画でどうぞ
そして最終日の5月29日は、2019年に行なわれた第4回日本ショパンピアノコンクール第1〜3位入賞者が、室内楽版でショパンのピアノ協奏曲を演奏するという華やかなもの。
出演者には、今年開催予定のショパン国際ピアノコンクールの予備予選にエントリー中の顔ぶれもちらほら。若いピアニストたちにとってこのフェスティバルが、大切な経験の場となっていることもわかります。
先日、久しぶりにカワイ表参道に出かけたところ、春の気持ちの良い空気にさそわれて少し原宿方面を徘徊した結果、つい街の空気にのまれて、かわいいクレープなど食してしまいました。
人の気持ちをイイ感じにうわつかせる街、原宿&表参道! 外出しにくいご時世ではありますが、たまには気分転換に出かけてみてはいかがでしょう。
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