向井山朋子が故郷の世界遺産「熊野」をテーマにピアノと映像でパフォーマンス
オランダ・アムステルダム在住でピアニスト・美術家・アートディレクターとして世界的に活動する向井山朋子は10月22日(金)・23日(土)愛知県芸術劇場 小ホールにて、映像のインスタレーション空間でピアノを演奏するパフォーマンス「向井山朋子『KUMANO』(熊野)」を開催する。
向井山の愛知県芸術劇場への登場は、フランスで活動した劇作家サミュエル・ベケットの戯曲から着想したインスタレーション/パフォーマンス「あいちトリエンナー レ 2013『FALLING』」以来、約8年ぶりとなる。
これまでに向井山は、故郷の和歌山県熊野から影響を受けた数々の作品を発表してきた。熊野は日本を代表する巡礼地として、古代から多くの人が訪れ、ユネスコの世界遺産に登録された熊野古道は、紀伊山地の霊場と参詣道と呼ばれ、神々が鎮まる特別な地域と考えられてきた自然あふれる場所。
今回は、向井山が幼少期に見聞きした自然の畏れや、地域におけるジェンダーと宗教の関わり、生と死および再生などの記憶を紐解きながら、オランダを代表するシネマトグラファーのレニエ・ファン・ブルムレンと協働で、自身が熊野で撮影した映像や幼少期の写真などとピアノ楽曲を重ねて、極私的な視点で現実と架空を表現する。
演奏曲目はロベルト・シューマンの小品や、カナダの作曲家クロード・ヴィヴィエの技巧的な難曲『シラーズ』を予定。複数のスクリーン、映像、照明を用いた空間演出と、アコースティックと電子音が交差する演奏になるという。
知らない場、不可解な事柄に出会わすと、そこに「熊野的」なものを探そうとしていることに、此のごろ気がついた。聖と穢れ、美と醜、実在と架空すら混在するこの土地の記憶を、音楽と映像で紡いでみようか。
向井山朋子
日時:
2021年10月22日(金)19:00開演
2021年10月23 日(土)14:00開演
※上演時間約70分/途中休憩なし
会場: 愛知県芸術劇場 小ホール
料金: 一般4,000 円、U25 1,000円(全席自由席) ※U25 は公演日に25歳以下対象(要証明書)
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