イベント
2020.09.19
桒田萌の関西MUSIC DAYS no.6

「サントリー 1万人の第九」2020年はリモートプロジェクトを展開予定

桒田萌
桒田萌 音楽ライター

1997年大阪生まれの編集者/ライター。 夕陽丘高校音楽科ピアノ専攻、京都市立芸術大学音楽学専攻を卒業。在学中にクラシック音楽ジャンルで取材・執筆を開始。現在は企業オ...

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年末といえば、やっぱり第九——「サントリー 1万人の第九」(主催:毎日放送)は、2020年もそんな期待を裏切らない。

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毎年12月、大阪城ホールに1万人が集まりベートーヴェンの交響曲第9番を歌う恒例イベント。今年は新型コロナウイルスの影響により、開催方法を変更して実施が検討されている。

本来ならばイベント開催は12月6日。人数をどれくらい減らすのか、「リモート参加」を含めるのか、完全リモートにするのか。詳細は10月中をめどに決定予定だ。

毎年行なわれているレッスンは、動画配信が活用される。例年ならば8月にレッスンが開始。参加者は一定回数の練習に参加し、12月の本番を迎える。
今年は9月20日から11月28日まで、パート別に毎週レッスン動画が配信され、いつでもどこでも視聴可能。毎年恒例の「佐渡練」も収録される予定だという。

総監督の佐渡裕。2019年開催の様子。©MBS/サントリー1万人の第九

また、「日本中の皆さんに『第九を歌っている動画』を投稿していただき、世界最大級の合唱作品として日本から世界に発信するプロジェクト」として、第九を歌う動画の投稿を募る『8年目の“夢”プロジェクト 奇跡の「第4楽章」』も計画。動画は10月1日から11月30日まで募集予定だ。

1983年から続く「1万人の第九」。レッスンから本番までの期間を通して、人との出会い、歌う楽しさ、音楽の素晴らしさ……多くの「喜び」を味わえる場所だ。

指揮者の佐渡裕総監督が、「こんな時代だからこそ、一人でも多くの人と人とがつながり合うことがとても大切だ」と話すように、“今”だからこそ歌う。新たな年・時代の幕開けに相応しい、新たな「第九」が楽しみだ。

桒田萌
桒田萌 音楽ライター

1997年大阪生まれの編集者/ライター。 夕陽丘高校音楽科ピアノ専攻、京都市立芸術大学音楽学専攻を卒業。在学中にクラシック音楽ジャンルで取材・執筆を開始。現在は企業オ...

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