セントラル楽器のトロンボーン担当者が語る!
神奈川県横浜市に店舗を構えて楽器やアクセサリー類の販売とリペアを行ない、学校の吹奏楽部を回っての学販も手がける管楽器専門店、セントラル楽器。もちろんトロンボーンに関しても頼りになる存在だ。
●本記事は『Band Journal』2024年3月号に掲載されたものです。
1959年創刊の吹奏楽専門誌。毎月10日発売。吹奏楽の今を追い続けて60年超、学校の吹奏楽部の現場への取材やプロ奏者へのインタビューをはじめ、指導のノウハウ、楽器上達...
楽器選びだけでなく、お手入れなどのアドバイスも
今回主にお話を伺ったのは、自らトロンボーンを吹く鈴木辰昇(よしのり)さん。楽器選びにあたっては、「多くの学校を見ているので、選ばれる楽器の傾向などはつかんでいます。そこに予算や本人の希望などを入れて複数の候補を紹介します」と言うから、楽器を始めたばかりの初心者でも安心して楽器選びができる。しかも鈴木さん自らが吹いて音を聴かせてくれるということなので、自分がまたうまく吹けなくても「こういう音が好き」と感じられる楽器を選ぶことができるだろう。
「長く使うものだから、本当に気に入ったものを手にしてほしい」と言う気持ちが表れている。それだけでなく「限られた時間内ではんありますが、ある程度吹けるように指導するようにしています。やはり本人にも親御さんにも納得していただきたいですから」とのこと。同時に、楽器の取り扱い方やお手入れのやり方などもアドバイスしてくれるそうだ。
店にはヤマハ、バック、コーン、ゲッツェン、アントワンヌ・クルトワを中心として数多くの楽器が在庫されており、希望すればそれらを試奏することができるし、ないものでも取り寄せ可能なモデルなら対応してくれる。上記以外にも幅広いブランドを取り扱えるため、自分の求めるものがイメージできるようになった中〜上級者の楽器選びにも十分に応えてくれるはずだ。
幅広い人に合うショップ限定モデル
それら数多くある楽器のなかでも、セントラル楽器として自信を持って薦められる、ショップオリジナル・モデルもある。ヤマハのゼノに独自の改良を加えた「YSL-882O Cリミテッド」という楽器で、鈴木さんが試行錯誤を重ねて開発したもの。
「元のYSL-882Oは初心者から上級者まで幅広く使えるモデルですが、『もう少し息が入るとよいな』と感じたことがありました。ヤマハにはYSL-882ORというモデルもありますが、そちらはかなりワイドな吹奏感で、吹きこなすにはある程度の息の量が必要になってきます。その中間のほどよいところを目指しました」
具体的にはスライドを元のナロースライドからワイドスライドとし、スライド外管をイエローブラスからゴールドブラスに変更。メインの抜き差し管もゴールドブラスに。また、ロータリーにはいわゆるヘビーキャップを採用して、少し抵抗感を付けることで音がまとまりやすくなっているという。しかもすべてヤマハの純正パーツなので、メンテナンスや修理の心配もない。
「普段から中・高校生と接することも多く、みなさんがどういう悩みを持っているかもわかるので、より幅広く使っていただける楽器になったと思います」と鈴木さんは話してくれた。
写真右:ロータリーキャップはヘビータイプとなる(右)。メインチューニングスライドもイエローブラスからゴールドブラスに変更
住所: 神奈川県横浜市神奈川区 西神奈川 1-15-2
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