有澤樟太郎が「のだめ」峰龍太郎役でヴァイオリンに挑戦!~舞台の見どころや魅力を語る
注目の舞台人が、ミュージカルの魅力を語る連載「WE LOVE MUSICAL!!」。豪華キャストも話題のミュージカル『のだめカンタービレ』に出演する有澤樟太郎さんが登場。若手ミュージカル俳優のフロントランナーとして人気の有澤さんに、ヴァイオリン専攻の音大生役にかける思いや「のだめ」を演じる上野樹里さんとのエピソード、ミュージカル版の面白さについて聞きました。
大学卒業後、フランス留学を経て、『ELLE JAPAN(エル・ジャパン)』編集部に入社。 映画をメインに、カルチャー記事担当デスクとして勤務した後、2020年フリーに...
有澤さんが出演するミュージカル『のだめカンタービレ』は、大ヒットした人気同名漫画をミュージカルにしたクラシック音楽ラブコメディ。落ちこぼれだが天才的なピアニストである音大生・野田恵と指揮者を目指す千秋真一が、同じ大学の仲間たちと成長していく姿を描く。「のだめ」こと野田恵役はドラマや映画で同役を演じた上野樹里さん、千秋真一役を舞台『キングダム』で主演を務めた三浦宏規さんが演じる。有澤さんは2人と親友になるヴァイオリン専攻の音大生、峰龍太郎役に挑む。10月3日から東京・シアタークリエで開幕。
クラシックの名曲を聴きながら楽しめる! 舞台ならではの「のだめ」の魅力
——19歳で舞台デビューして以来、話題のミュージカルに次々に出演されていますが、そもそもミューージカルに魅了されたきっかけは?
有澤 学生時代に最初に見たミュージカルが、城田優さんの『ファントム』だったんです。それまでミュージカルにまったく触れたことがなかったので、生で迫ってくる歌や切ないストーリーに圧倒されてしまって。舞台は赤坂のACTシアターでしたけど、劇場がすごく大きく感じました。後日、いざ自分が立ったら、思ったより小さくて驚きました。
——そんな有澤さんの待望の新作舞台は、ミュージカル『のだめカンタービレ』。原作マンガが大ヒットして、日本中でブームを巻き起こしたコメディです。有澤さんとこの作品の出会いは?
有澤 小学生のときにドラマが放映されていたので、よく見ていました。コミカルでテンポが良くてお話もおもしろくて、まさに一世を風靡した作品だったと思います。その後、原作マンガを読んだら変わった音大生がたくさん出てきて、彼ら全員が好きになってしまいました。絵も可愛いし、大人になって読み返しても楽しい作品ですね。
——ヒロインの「のだめ」役は、映像版と同じ上野樹里さんが演じます。今回、舞台初出演になる上野さんとの共演はいかがですか?
有澤 僕にとって樹里さんは「テレビで見ていた人」だったのですが、立ち稽古の1発目からあまりに「のだめ」で、見ていてニタニタしちゃいました(笑)。プライベートも「のだめ」みたいな方で、役とご本人との境界線がないんですよ。僕は地元が近いこともあって、お芝居以外でも親しくさせてもらっています。
あとは、(ドイツ人指揮者シュトレーゼマンを演じる)竹中直人さんはすごい自由人。他の人とはまったく違うパワーと面白さを持っている方です。そんな竹中さんを稽古場で見られるのは役得だなと感じています。
——大学生活が舞台ということで、稽古の雰囲気も楽しそうですね。
有澤 演出家の一豪さん(上田一豪さん)を中心に、若くて、あたたかい空気が流れている稽古場です。樹里さんもSNSで「サークルってこんな感じなのかな」と書かれていたので、楽しんでくれているんだなと思って嬉しかったです。
——ドラマ版も劇場版も大ヒットした「のだめ」。ミュージカル版ならでは魅力とは?
有澤 「のだめ」の原作は、読んでいるとメロディが聴こえてきますよね。舞台ではそれを生で聴けるし、演奏シーンでは劇場に一体感が生まれて、お客さまは引きこまれるんじゃないかなと。出てくる曲もクラシックの名曲ばかりですしね。これまでありそうでなかった作品になると感じています。
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