バリトン歌手、大西宇宙さん——おすすめの本や座右の銘、なにフェチかなどにご回答!
気になるアーティストさんの素顔をのぞき見しちゃう、一問一答メールインタビュー連載。
第3回は、バリトン歌手の大西宇宙さん。ニューヨークを拠点に世界で活躍する大西さんに、近況やおすすめの本、座右の銘、フェチまで、たっぷりと教えてもらいました!
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
シカゴ・リリック・オペラに所属し、世界中のオペラの舞台で活躍している大西宇宙さん。2019年8月には、セイジ・オザワ松本フェスティバルのオペラ《エフゲニー・オネーギン》で日本でのオペラ公演デビューを果たし、国内外でのさらなる活躍が期待されています。
最近では、オンラインコンサートに出演されたり、Instagramでゲストを招いてライブトーク配信をするなど、活発に活動されているご様子ですが、どのようなことを考えていらっしゃるのでしょうか。
Q2からQ6は、質問リストの中からご自身に選んでいただきました。素顔の大西さんの魅力に迫ります!
大西宇宙(おおにし・たかおき)さんプロフィール
Q1. コロナショックをうけて、ご自宅でどのような活動をされていますか? 今後の展望も含めて、教えてください。
今が蓄えるチャンスと捉え、今後の活動のための準備や勉強をゆっくり、じっくりとやっています。インターネットを通じた、リモート演奏の機会もいただいていますので、それが皆様のもとに届くのも楽しみにしています。
また、自分のInstagramで定期的にゲストを招いてライブチャットを行なったり、同世代の音楽家を巻き込んだりと、企画をいろいろと温めています。
今だからこそできる、音楽家同士のつながりを広げ、お互いに助け合うことで、コロナ収束後、団結して音楽活動ができるよう、みんなで協力できればと思っています。
Q2. 最近読んだおすすめの本を教えてください。
Simon Sinek “Start with Why”(邦題『WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う』サイモン・シネック)
何か物事を達成しようと思うとき、地位や権威欲からではなく、「なぜ自分はそうしたいのか」という理由と情熱をもち、チームを共感、共鳴させていくことの大切さを説いている本です。
リーダー論、マーケティング経営といった、いわゆるビジネス書にあたると思うのですが、芸術家にも共通してまったく同じことが言えると思います。特に今、多くの人が不安に駆られ、モチベーションを得られないでいるときだからこそ、読んでほしい本だと思いました。
彼のTEDトークもオススメです!(日本語字幕あり)
栗木さつき訳、日本経済新聞出版
Q3. なにフェチですか?
「フーガ」と「偽終止」フェチです。マニアックですみません(笑)。
フーガというのはメロディーが音程を変えて追いかけながら重なっ
ピアソラ:フガータ
モーツァルト:歌劇《魔笛》より「愛の心を知る人ならば」
Q4. 朝ごはんはパン派? お米派?
シリアルとコーヒー。
ときどきギリシャ風ヨーグルト+はちみつ。
ホテルの朝食も好きです。
Q5. スポーツや体力づくりなど、身体のためにやっていることはありますか?
ジムにアクセスがあるときは通うようにしています。プッシュアップやプランクなど、器具なしでできる「宅トレ」も、特に今の時期にはよくやっています。
Q6. 座右の銘を教えてください。
人事を尽くして天命を待つ。
Q7. 最後に、自分の演奏を1曲しか世の中の人に聴いてもらえないとしたら、どの音源を選びますか?
たびたびリサイタルで取り上げている、小林秀雄《落葉松》を選びたいと思います。
思い出も多く、海外、日本での演奏会でも大切に歌ってきた、自分のルーツとも呼べるべき曲だと思います。
2018年浜離宮朝日ホールでのリサイタルより
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