
30秒でわかるプッチーニ:歌劇《トゥーランドット》より「誰も寝てはならぬ」

プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》より「誰も寝てはならぬ」について30秒で丸わかり♪
叙情豊かな旋律と近代的な手法を劇的な感覚で統合したイタリアのオペラ作曲家ジャコモ・プッチーニ(1858~1924)の最後の作品となった《トゥーランドット》は、彼の死によって最終場が未完のまま残され、アルファーノが補筆して初演されたという曰くつきのオペラです。
舞台は伝説時代の北京。姫トゥーランドットは自分の出す謎を解くことができない求婚者たちを次々と処刑する氷のような心の持ち主でした。しかしダッタンの王子カラフ(テノール)は姫の前で自身の名前も身分も明かさぬままその謎を解いて、結婚の権利を得ます。それでも結婚を拒もうとする姫に対し、カラフは自分の名を夜明けまでに当てることができれば命をやろうと宣言するので、姫は彼の名がわかるまで街中の誰も寝てはならず、彼の名を誰も解き明かせなかったら皆を殺すというお触れを出します。
そのお触れの言葉を引用してカラフが歌い始めるのがアリア「誰も寝てはならぬ」です。自らの勝利の確信と姫への愛を歌い上げる短くも力強い曲で、テノールの名アリアとして広く親しまれています。2006年のトリノ冬季オリンピックでフィギュアスケートの荒川静香が金メダルに輝いた際に用いた曲がこのアリアでした。
作曲年:1921~24年(オペラ全体)
演奏時間:約3分
編成:フルート2、ピッコロ1、オーボエ2、イングリッシュホルン1,クラリネット2、バスクラリネット1,ファゴット2、コントラファゴット1、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、コントラバストロンボーン1、ティンパニ、大太鼓、銅鑼、チェレスタ、ハープ2、弦5部、テノール独唱(オペラ原曲では他に女声合唱が入るが、アリア単独で歌われる場合は通常カットされる)
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