亡国の歴史を歩んだポーランドの独立と第1回ショパン国際ピアノ・コンクールのころ
2019.12.28
おやすみベートーヴェン 第13夜【ボンでの少年・青年時代】
《プードルの死に寄せる悲歌》——愛犬の死を悲しむ詩をベートーヴェンの音楽が見事に表現
生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。
ONTOMO編集部
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
愛犬の死を悲しむ詩をベートーヴェンの音楽が見事に表現 《プードルの死に寄せる悲歌》
作詞者不詳の全7節の有節歌曲(詩の節をそれぞれ同じ旋律にのせる形式。この曲は7番まで同じ旋律で歌われるということ)。マエストーソ(威厳をもって)の4分の2拍子、へ短調で第6節まで歌われ、第7節でヘ長調の明るいアンダンテ・マ・ノン・トロッポになる。
「誰だっていずれ死ぬのだ、人生の喜びの多くが萎えるのだ。昼の暑さに倒れる前に死神がそれを刈り取る、僕の喜びであったお前も。お前のために涙を流す、でも嘆き過ぎるのはよそう。僕の想い出の中でお前は生き続ける」
解説:平野昭
ベートーヴェンとプードル、なんだか意外な組み合わせですね。歌詞を読みながら、飼い主の気持ちに寄り添ったベートーヴェンの音楽を楽しみましょう。
作品紹介
《プードルの死に寄せる悲歌》WoO110
作曲年代:1787年?94/95年?(ベートーヴェン17歳?24/25歳?)
出版:1888年
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