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2020.06.01
おやすみベートーヴェン 第169夜【作曲家デビュー・傑作の森】

「ピアノ三重奏曲 変ホ長調」——ウィーンでの大人気作品を自作編曲

生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。

1800年、30歳になったベートーヴェン。音楽の都ウィーンで着実に大作曲家としての地位を築きます。【作曲家デビュー・傑作の森】では、現代でもお馴染みの名作を連発。作曲家ベートーヴェンの躍進劇に、ご期待ください!

ONTOMO編集部
ONTOMO編集部

神楽坂を拠点に、取材・編集作業をしています。

監修:平野昭
イラスト:本間ちひろ

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ウィーンでの大人気の作品を自作編曲「ピアノ三重奏曲 変ホ長調」

ベートーヴェンの生前、もっとも人気があった室内楽作品としてご紹介した「七重奏曲 変ホ長調」。この作品は10種類以上の編曲版が出版されていますが、そのひとつがこのベートーヴェン自身によるヴァイオリンとチェロとピアノの三重奏用の編曲です。

その人気ぶりは、以前の記事で触れた、「2つの優しいソナタ Op49」の出版事情からも浮かび上がってきます。ベートーヴェンはこの2つのソナタを当初出版する気はありませんでしたが、弟カールの働きもあり、結局出版されました。

ベートーヴェンが出版を渋々了解したとすれば、その理由は1802年に出版した「七重奏曲」Op20がウィーンで大人気を博し、頻繁に演奏され、ウィーンの誰もが知る曲になっていたので、その「七重奏曲」第3楽章のメヌエットと同じ主題をもつト長調ソナタは歓迎されると考えたのかもしれない。

——小山実稚恵、平野昭著『ベートーヴェンとピアノ「傑作の森」への道のり』(音楽之友社)145ページより

200年前、ウィーンの聴衆の心を捉えたスマッシュ・ヒット。オリジナルの七重奏や、同じメロディで書かれたソナタも併せてお聴きください。

作品紹介

「ピアノ三重奏曲 変ホ長調」Op.20

作曲年代:1802〜1803年(ベートーヴェン32〜33歳頃)

出版:1805年

小山実稚恵、平野昭著『ベートーヴェンとピアノ「傑作の森」への道のり』(音楽之友社)

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