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2020.11.25
おやすみベートーヴェン 第345夜【最後の10年】

祝典劇《アテネの廃墟》のための行進曲と合唱——ウィーンの劇場の杮落としのために約10年ぶりに改作!

生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。

48歳となったベートーヴェン。作品数自体は、これまでのハイペースが嘘のように少なくなります。しかし、そこに並ぶのは各ジャンルの最高峰と呼ばれる作品ばかり。楽聖の「最後の10年」とは、どんなものだったのでしょう。

ONTOMO編集部
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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

監修:平野昭
イラスト:本間ちひろ

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ウィーンの劇場の杮落としのために約10年ぶりに改作! 祝典劇《アテネの廃墟》のための行進曲と合唱

Op.114 祝典劇《アテネの廃墟》のための行進曲と合唱(合唱付き行進曲)は、コツェブーの台本によるOp.113祝典劇《アテネの廃墟》の第6曲「行進曲と合唱」の改作。
 
Op.113は、1811年8月20日頃から9月10日ころまでに大急ぎで作曲された。(ブダ)ペストに新しく建設されるドイツ劇場の完成に合わせて杮落し公演が予定されていたが、建設遅れになったので、1812年2月9日に初演された。このときは改作せず、急いで作曲したときの原曲Op.113のまま上演。
 
Op.114としての第6曲の改作は、1822年にウィーンにあるヨーゼフシュタット劇場の杮落しのために依頼され、序曲《献堂式》と合唱曲《献堂式》を作曲した際に行なわれた。

解説: 平野昭

1811年に急いで作った作品に、約10年ぶりに手を加えたベートーヴェン。どのように変えたのか、ぜひ聴き比べてみてください。

ヨーゼフシュタット劇場は、1788年に建設され、1822年に改装されました。現在でも上演が行なわれている、ウィーンでもっとも歴史ある劇場です。

現在のヨーゼフシュタット劇場。
作品紹介

祝典劇《アテネの廃墟》のための行進曲と合唱Op.114

作曲年代:1822年(ベートーヴェン52歳)

出版:1822年(ピアノ4手編曲版)

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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

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