春、体感するプレイリスト。

テンションの上がるクラシック~ピアノ曲編

プレイリスト
2018.04.04
おススメする人
佐々木圭嗣 編集者/ライター
佐々木圭嗣
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佐々木圭嗣 編集者/ライター
ONTOMO編集部員/ライター。高校卒業後渡米。ニューヨーク市立大学ブルックリン校音楽院卒。趣味は爆音音楽鑑賞と読書(SFと翻訳ものとノンフィクションが好物)。音楽は...

 春眠暁を覚えず。春といわず年がら年中暁を覚えていない、ザ・夜型筆者だが、何やら世間は年度始めというものらしい。
 どうにもまぶたが重いとき、気分が乗らないとき、音楽のブーストはことのほか効く。クラシックなんて聴いたらかえってリラックスしちゃうんじゃないのという読者のために、テンションが上がる曲をご紹介。ヘッドフォン+爆音でお楽しみください。

 

  1. ニコライ・カプースチン:8つの演奏会用練習曲 作品40番より第3番《トッカティーナ》

 ニコライ・カプースチン(1937年11月22日~)はウクライナの作曲家。ピアニストとして研鑽を重ねるうちにジャズに目覚め、クラシックとクロスオーバーした独自の語法を築き上げた。同音連打がメトロノームのようにテンポを刻み、疾走感が心地良い。特に、カプースチン本人による演奏は機械的にテンポが正確だ。EDMっぽい勢いである。機会があればぜひ本人の演奏も聴いてみてほしい。

 

  1. J.S. バッハ:トッカータ ト短調 BWV915

 トッカティーナと来たので、お次はトッカータ。トッカータには「触れる」という意味がある。鍵盤を叩くというよりは、鍵盤の表面をぴょんぴょん跳ねていくようなイメージ。とはいえ、それはバッハ時代の鍵盤楽器の話。現代のピアノで弾くと……重い……。4:52あたりから始まるフーガが面白い。絶え間なく繰り返される付点のリズムがグルーヴ感を生み出す。

 

  1. セルゲイ・プロコフィエフ:「ピアノソナタ第2番」より第4楽章

 ロシアの作曲家、プロコフィエフ(1891年4月23日~1953年3月5日)の作品。爆発するようなパワーが鍵盤に叩きつけられるプロコフィエフの楽曲は、「ピアノは打楽器」であることを思い出させる。ソナタ2番の第4楽章は、戦闘機が爆音で飛行しながら機銃掃射をかましていく、みたいな曲調だ。

 

  1. ジョージ・ガーシュウィン:《3つの前奏曲》より第1番

 1926年に作曲されたガーシュウィンの《3つの前奏曲》より。ガーシュウィンもまた、ジャズやブルースのフィーリングを自らの語法とした作曲家だ。第1番は、ノリノリで楽しい曲調。ちなみにガーシュウィンはニューヨーク・ブルックリンの生まれだが、ブルックリンといえば下町。つまり、アメリカ下町のノリ?

 

  1. J.S.バッハ:《イタリア協奏曲》 BWV 971より第3楽章

 プレイリスト2番目にも登場したグレン・グールドを再び召喚。イタリア協奏曲第3楽章はpresto(速く)の演奏記号がついているが、それにしても速い。ワ――――ッと走り出してワ――――ッと終わる。もごもご歌いながら弾いているのもグールドお馴染み。彼の速い演奏は、子どもが大好きなおもちゃで夢中になって遊んでいる様を思わせて、聴いていると楽しくなってくる。

 

  1. フレデリック・ショパン:スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31 

 バロックと近現代、という著しくバランスを欠いた選曲になってしまったので、締めはロマン派代表・ショパンで。迫力のオープニングにつづき、ショパンらしい甘美な旋律が姿を現す。後半に向けてどんどんテンションが上がっていき、そして迎える華々しい大団円。ショパンの大曲は、約10分で大河ロマン小説を読破した気分になれてお得だ。

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