記者会見でショパンコンクールの課題曲変更点が発表! 小林愛実も登場し思い出を語る
2023.03.01
チェロ・ソナタ Op.65――盟友に献呈された、生前最後の出版作品
ショパンの作品を全曲聴いてみよう! ショパン自身がつけた作品番号順に聴くことで、ショパンの“設計図”が見えてきます。
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
ベートーヴェンによって交響曲のメヌエット楽章に代わるものとして使われるようになったスケルツォを、ショパンは独立した作品とした。スケルツォの伝統である「冗談」「気まぐれ」というより、ショパンのものには独特の即興性がある。そこには、暗さ、抑圧、解放、軽快、動揺、失望、感動、やすらぎ、といったさまざまな感情が混在している。
——小坂裕子著 作曲家◎人と作品シリーズ『ショパン』(音楽之友社)206ページより
ショパンのスケルツォで初めて出版されたのは、25歳のときに作曲されたOp.20です。中間部分のメロディは、ポーランドのクリスマス・キャロル《眠れよ、幼子イエス》に由来するそうです。祖国ポーランドへの愛着が見られます。
スケルツォの語源と成り立ちは、「スケルツォ:意味はイタリア語で冗談。メヌエットの代わりに取り入れられるように」をご参照ください。
スケルツォ第1番 ロ短調Op.20
作曲年代:1835年(ショパン25歳)
出版:1835年
献呈:Thomas Albrecht