記者会見でショパンコンクールの課題曲変更点が発表! 小林愛実も登場し思い出を語る
2023.03.01
チェロ・ソナタ Op.65――盟友に献呈された、生前最後の出版作品
ショパンの作品を全曲聴いてみよう! ショパン自身がつけた作品番号順に聴くことで、ショパンの“設計図”が見えてきます。
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
3つのマズルカOp.56は、第33番 ロ長調、第34番 ハ長調、第35番 ハ短調の3曲で構成されています。この作品は、1843~44年にかけて作曲されました。
1843年はノアンに帰ってきても、散歩に行くだけで疲れを感じるようになった。7月にドラクロワが来たことでいくらか元気になったが、2週間ほどして帰ってしまうと、また元気をなくした。
——小坂裕子著 作曲家◎人と作品シリーズ『ショパン』(音楽之友社)136ページより
3つのマズルカOp.56が作曲された頃、ショパンの病状は思わしくなかったようですね。さらに、サンドのかつての恋人がノアンに訪ねてくるなど、気持ちもふさいでいたそうです。そんな状況で作曲されたと思うと、さらに切なく聴こえてきますね。
3つのマズルカOp.56
作曲年代:1843〜44年(ショパン33〜34歳)
出版:1844年
献呈:Catherine Maberly