レポート
2020.08.15
桒田萌の関西MUSIC DAYS no.1

宮川彬良&アンサンブル・ベガ「こんな時でも いつものコンサート」が投げ銭ありで無料配信中!

桒田萌
桒田萌 音楽ライター

1997年大阪生まれの編集者/ライター。夕陽丘高校音楽科ピアノ専攻、京都市立芸術大学音楽学専攻を卒業。在学中にクラシック音楽ジャンルで取材・執筆を開始。現在は企業オウ...

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「新しい音」との出会いを、どれだけの人が待ちわびていただろう。
自粛期間、家にこもれば生身の人と会わないのと同様に、生の音楽と対面することはできない。

近頃、感染防止対策が取られながら、各地で公演が再開され始めた。7月13日、宝塚ベガ・ホール(兵庫県)では、宮川彬良とアンサンブル・ベガによる「こんな時でも いつものコンサート」が開催。

「こんな時でもいつものコンサート」の当日パンフレット。

『すみれの花咲く部屋』や『室内楽のためのソナタ「ブラック・ジャック」』(宮川彬良 作曲)など、親しみやすく、ときにクラシックを織り交ぜた60分のプログラム。

彼らの音には、自粛期間に多くの者が焦がれた「生身らしい温かみ」がある。「新しい音との出会い」に前のめりな私を、優しく包み込む大らかさ。
まるで教会のような趣を感じさせるベガ・ホールと、彼らの音は相性がよい。

公演開催に、演奏者とスタッフは2回の抗体検査を行なったという。席数は半分、開場時は検温とアルコール消毒。来場客も静かだった。

宮川は、「この公演は『本当はこんなふうにしたいんだ』という意志で溢れている」と話す。
まさに今、各地で公演開催に携わる方々は、同じように意志を持っているに違いない。「こんな時だからこそ、いつものコンサート」を行なう理由、なぜ私たちに音楽が必要なのか。社会と自分の心に、今は耳を傾けてみたい。

なお、公演の様子はYouTubeでアーカイブとして配信されている。無料で鑑賞でき、投げ銭もできる。

桒田萌
桒田萌 音楽ライター

1997年大阪生まれの編集者/ライター。夕陽丘高校音楽科ピアノ専攻、京都市立芸術大学音楽学専攻を卒業。在学中にクラシック音楽ジャンルで取材・執筆を開始。現在は企業オウ...

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