読みもの
2020.09.27
My楽器偏愛リレー! vol.6 遠藤真理

チェロ自慢その3:朗々と豊かに歌う曲多し!作曲家からもお墨付き◎

遠藤真理
遠藤真理 チェロ奏者

第72回日本音楽コンクール第1位、2006年「プラハの春」国際コンクール第3位(1位なし)、2008年エンリコ・マイナルディ国際コンクール第2位。2009年齋藤秀雄メ...

©︎読売日本交響楽団
撮影=上野隆文

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歌うのが得意、集まれば「チェロアン」!

オーケストラの中では中低音を担当。支えることもあれば、歌うこともできる楽器。

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ブラームス交響曲第3番の第3楽章冒頭、チェロは待ってましたと歌う。ベートーヴェンの「第九」の第4楽章、満を辞してレチタティーヴォで歌い出す。ドヴォルザーク交響曲第8番冒頭、朗々と歌う。

チャイコフスキーでもブルックナーでもマーラーでも、チェロは朗々と豊かに歌うことで存在感を現す。どの作曲家も「そこで使ってくださるんですね」と思わせる場所でチェロは登場するのだ。

チェロの音色はオーケストラのように大勢が集まったとき、男性的な音色でもあり、女性的な儚さも併せ持っているからではないだろうか。ひときわメロディが心に寄り添う。

そして音域が広いことから、チェロばかり集まってアンサンブルをする“チェロアン”(チェロアンサンブル)なるものは、チェロだからこそ成り立つものだと言える。一人でも良い、大勢だともっと良い! それがチェロの魅力だ。

チェロの魅力を味わう作品

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、アザラシヴィリ:無言歌
読響と共演したドヴォルザークのチェロ協奏曲。
アンコールに演奏したチェロセクションによるアザラシヴィリの無言歌、ぜひお聴きいただきたい。「やっぱりチェロって素敵ね!」と思っていただけると嬉しい。

次の楽器にバトンタッチ!

次は、ピアニストの小菅優さんにバトンを渡したいと思います。

彼女を個人的に知る前からリサイタルへ行ったり、情熱大陸で拝見したり、本当にすごいなぁ、と感じていました。その後、ザルツブルクへ留学をしたとき、たまたま仲良くなり、一緒にご飯を食べたり、彼女が運転する車で出かけたり、たくさんの時間を共有しました。

音楽に対する情熱も、映画や本から得る知識も、同世代として凄すぎる存在です。優ちゃんの「ピアノ自慢」きっと刺激的に違いありません!

またご飯食べに行こうね〜!

遠藤真理
遠藤真理 チェロ奏者

第72回日本音楽コンクール第1位、2006年「プラハの春」国際コンクール第3位(1位なし)、2008年エンリコ・マイナルディ国際コンクール第2位。2009年齋藤秀雄メ...

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