チェロ自慢その3:朗々と豊かに歌う曲多し!作曲家からもお墨付き◎
第72回日本音楽コンクール第1位、2006年「プラハの春」国際コンクール第3位(1位なし)、2008年エンリコ・マイナルディ国際コンクール第2位。2009年齋藤秀雄メ...
歌うのが得意、集まれば「チェロアン」!
オーケストラの中では中低音を担当。支えることもあれば、歌うこともできる楽器。
ブラームス交響曲第3番の第3楽章冒頭、チェロは待ってましたと歌う。ベートーヴェンの「第九」の第4楽章、満を辞してレチタティーヴォで歌い出す。ドヴォルザーク交響曲第8番冒頭、朗々と歌う。
チャイコフスキーでもブルックナーでもマーラーでも、チェロは朗々と豊かに歌うことで存在感を現す。どの作曲家も「そこで使ってくださるんですね」と思わせる場所でチェロは登場するのだ。
チェロの音色はオーケストラのように大勢が集まったとき、男性的な音色でもあり、女性的な儚さも併せ持っているからではないだろうか。ひときわメロディが心に寄り添う。
そして音域が広いことから、チェロばかり集まってアンサンブルをする“チェロアン”(チェロアンサンブル)なるものは、チェロだからこそ成り立つものだと言える。一人でも良い、大勢だともっと良い! それがチェロの魅力だ。
チェロの魅力を味わう作品
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、アザラシヴィリ:無言歌
読響と共演したドヴォルザークのチェロ協奏曲。
アンコールに演奏したチェロセクションによるアザラシヴィリの無言歌、ぜひお聴きいただきたい。「やっぱりチェロって素敵ね!」と思っていただけると嬉しい。
次は、ピアニストの小菅優さんにバトンを渡したいと思います。
彼女を個人的に知る前からリサイタルへ行ったり、
音楽に対する情熱も、
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly