朗読とギター演奏で動画づくり! 絵本の著作権と伝え方を考えてみた。
1978年、神奈川に生まれる。東京学芸大学大学院修了。2004年、『詩画集いいねこだった』(書肆楽々)で第37回日本児童文学者協会新人賞。作品には絵本『ねこくん こん...
2020年春、世界中で感染症回避のためのひきこもり生活。影響はさまざまだが、児童書界隈ではネット上に絵本朗読動画が増え、問題に……。
良い悪いの論議も大事だが、ネットにアップしても問題なく、絵本や文学を楽しむ方法はないか? と考えてみた。この春、試みた「表現あそび」をいくつかご紹介したい。
ひとつ目は、私が絵を描いた絵本『ふたりのたからもの』の朗読と演奏の動画作り。
1枚の写真から生まれた、記憶や時間をテーマに描かれた大人のための絵本。
友人のスイス在住クラシックギタリスト、日渡奈那さんの日本での春公演が中止と聞き、ではその空いた時間で何かしよう! と誘った。
スイスと日本、スマホのイヤフォンからライブチャットで互いの音と息遣いを感じながら、演奏、朗読を、それぞれで撮影。後から合わせた。朗読用に字幕とギターのみの動画も作成。
絵本『ふたりのたからもの』の朗読(本間ちひろ)とギター(演奏・作曲:日渡奈那)の動画
また、文を書いた山本優介さんと出版社の西村書店と話しあい、この絵本の絵やページを映しての朗読や演奏の動画作成、ネットへのアップを許可とした。
優介さんは今、友人の医師が働く医療現場に、家庭料理を届けるボランティアをしており、この絵本を販売し、食材費に充てているそうだ。動画と一緒に「元気出た?」とメールしたら「もちろん! もともと元気っすけど!」と返事が来た。
※西村書店より著作権について、「本書は動画作成、ネットへのアップOKです! 利用の際には書名・作者名・出版社を明記ください。申請は必要としませんが、お知らせいただけたら嬉しいです」とのこと
字幕とギターのみの動画(朗読用)ギター:日渡奈那
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