ローマ賞とは?19世紀フランスで絶大な権威を誇った作曲家の登竜門の歴史と審査方法
2020.06.27
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1922年撮影のリヒャルト・シュトラウス
1948年4月4日、ルガーノのスイス=イタリア・ラジオ放送管弦楽団によって、リヒャルト・シュトラウスの「デュエット=コンチェルティーノ ヘ長調」が初演されました。
正式名称は《弦楽オーケストラとハープを伴ったクラリネットとファゴットのための二重小協奏曲》で、編成は独奏クラリネット、独奏ファゴット、ハープ、弦楽五重奏(独奏)、弦5部。
作曲時、リヒャルト・シュトラウスは83歳で、声楽を伴わない管弦楽作品としては最後の作品。この時期に書かれた他の作品と同様に、古典的なものやモーツァルトへの回帰性という特徴が見られるそうです。
ルガーノのスイス=イタリア・ラジオ放送からの依頼により、同放送の小編成オーケストラのために作曲したもので、1947年秋から創作にとりかかり、同年11月29日にスケッチを終え、12月26日に全曲を完成させている。
『作曲家別名曲解説ライブラリー ラヴェル』(音楽之友社)124-125ページより
ちなみに、ルガーノはスイス南部にあるイタリア語圏の都市。湖のある美しい街です。
晩年のリヒャルト・シュトラウスによる味わい深い作品を楽しみましょう。