ローマ賞とは?19世紀フランスで絶大な権威を誇った作曲家の登竜門の歴史と審査方法
2020.06.27
136年前の今日、ドビュッシーのカンタータ《放蕩息子》初演!
1924年4月26日、ロンドンのエオリアン・ホールで、ラヴェルの《ツィガーヌ》が初演されました。ハンガリー出身のヴァイオリニスト、ジェリー・ダラニイのために作曲され、彼女によって披露されました。ツィガーヌは、フランス語で「ロマの、ジプシーの」を意味します。
演奏困難な曲を書こうとしたらしいが、この《ツィガーヌ》ではラヴェルは、パガニーニの《カプリッチョ》のことを考えている。それを研究して、ヴァイオリンの技巧を十分に生かした作品を書こうとしたのである。
『作曲家別名曲解説ライブラリー ラヴェル』(音楽之友社)55ページより
技術的に難易度の高い作品を書こうとしたラヴェル。その挑戦は成功しているように聴こえますね。ラヴェル自身によって編曲された管弦楽版もあわせてお楽しみください。