リコーダー部を立ち上げてみた。大人からはじめる楽器でサークル活動は成立するのか!?
4月、季節はずれの寒さが身に染みる中、お花見と聞いて集まった編集部員たち。
ふたを開けてみると、なんとリコーダー部発足記念・作戦会議が始まっていた。役職も決まり、もう逃げられない!
もっとも身近な楽器のひとつであるリコーダー。アンサンブルをすればきっと楽しいはずだし、編集部の結束も固くなるかもしれないし……ここは波に乗って、気軽に楽器を手に取ってみよう。
ということで、リコーダー部発足の全貌をお届けします。
「ONTOMOリコーダー部を立ち上げます」
3月の連載第1回からだいぶ日が経ってしまったが、この期間わたくし飯田は、リコーダー奏者水内謙一先生のもとに足繁く通い(なんと週1くらいのペース。社会人にしては上出来ではないだろうか!)、けっこう順調に進んでいる。先生オススメの木製リコーダーだって買った。今は発表会に向けて、バロック時代のマルチェッロという人の曲をやっている。
そのレポはまたあらためてするとして、第1回の取材に付き合ってもらったONTOMO編集長より、こんな知らせが入った。
「ONTOMOリコーダー部を立ち上げます」と。
きっとリコーダーの手軽さ、ほのぼのと楽しい音色が、編集長の心をも掴んだにちがいない。そういえば先日、編集長のデスクに懐かしの白いリコーダーが見えたような気がしたが、気のせいではなかったのだ。あの取材のあと、密かに吹き始めていたに違いない。
聞けばなんでも、編集部員が皆ノリノリだというではないか。 そして、なぜかバスリコーダーだか、テノールリコーダーをすでに持っている部員もいて、マイ楽器を買う気満々の部員もいるという。
これはひとまず集結だ! ONTOMOリコーダー部立ち上げ決起集会を開いたのは、やたらと寒かった桜満開の春の日のこと。
発足記念会議で夢を語る部員たち
水内先生によると、けっこう大人たちが集って、リコーダー・アンサンブルを楽しんでいるそうだ。先生のお弟子さんたちが自主的に集ってアンサンブルしていたり、お子さんをお持ちのママさんパパさんたちが、PTA活動とともに合奏を楽しんだりしている事例もあるのだとか。さっすが、日本国民の多くが経験済みの楽器である。
というわけで、われらがONTOMOリコーダー部、まずはおのおのお手持ちのリコーダーを手に、ヴィジョンをアウトプットしてモチベーションを高めマネジメントしていく作戦会議を開いた(編集部註:立派な会議だったのですね)。
編集部W「目標は、どうします?」
編集部K「最近、リコーダーの動画コンテストとかが熱いらしいですよ」
編集部M「せっかくなら優勝を目指しましょう」
ライターI「いろんなイベントにも出て行きたいですね。市民参加型の音楽フェスとかで吹きたい」
編集部S「フェス荒らしになろう。フジロックとかラ・フォル・ジュルネとかに出たい」
語るのは、自由です。
ライターI「ゆくゆくはCDも出したいね。コンサートもやるし」
編集部W「スポンサーが必要になってきたな」
編集部K「どこか、銀行さんとかにスポンサードしていただいて、ロビーコンサートをやるとか」
編集部M「演奏旅行にも出る。ドイツとかにリコーダー・フェス、きっとありますよね」
野望はひとまず大きく。
編集部W「レパートリーは?」
編集部K「やっぱりヴィヴァルディとかバッハとか、ちゃんとやりたいよね」
編集部M「わたしはベルリオーズの幻想交響曲をやりたいです」
編集部S「ライヒのミニマル・ミュージックとか、かっこいいよね」
編集部K「ピタゴラスイッチとかも、やっぱりやってみたいな」
ライターI「昭和歌謡もお願い」
編集部W「ちょっと待って、著作権だいじょぶかな…」
みんな忙しいONTOMO編集部。練習はちゃんとできるのか?
そんな心配をしていても、始まらない!
名誉顧問は水内謙一先生!
なお、水内謙一先生に名誉顧問をお願いしました。
「ルネサンス・バロック限定名誉顧問ってことならOK!」と快諾いただきました。
合奏をするなら、ルネサンスやバロック時代の作品に、実はとても楽しい舞曲などがあるのだそうだ。
「アンサンブルは本当に楽しいですよ。その時代の作品ならいつでもご指導しましょう」
とても心強い!
やはり、リコーダーという楽器が一番キラッキラに輝いていたルネサンス・バロック期の、本格的な作品にはしっかり向き合いたいではないか。
われらリコーダー部がこれから出会う作品やその魅力についても、今後レポしていくことにしよう。ご期待ください。
ルネサンス~初期バロックのオランダ人作曲ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンクの『大公の舞踏会』。こんな感じの曲もやるのでしょうか? ワクワクです。
(第2回おわり)
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