イベント
2026.10.15
2027年2月24日から6日間開催「第3回フェスティヴァル・ランタンポレル」

チェコの気鋭作曲家オンドレイ・アダメクがフィーチャー!「ドヴォルザークと日本文化」を語る

© Villa Massimo, Alberto Novelli

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2024年度より開始した野平一郎プロデュース「フェスティヴァル・ランタンポレル~時代を超える音楽~」。第3回は2027年2月24日(水)~3月1日(月)の6日間にわたって、チェコの作曲家であるオンドレイ・アダメク&ドヴォルザークと、ロンドン出身ベルリン在住の作曲家レベッカ・サンダース&ラヴェルをフィーチャーする(主催の東京文化会館が休館中につき、会場は浜離宮朝日ホール)。

9月下旬、オンドレイ・アダメクのオンライン取材会が行なわれた。

オンドレイ・アダメク(Ondřej ÁDÁMEK)
作曲家、指揮者。1979年プラハ生まれ。プラハ音楽アカデミーおよびパリ国立高等音楽院で作曲を学ぶ。2010年にはDAADベルリン・アーティスト・イン・レジデンス・プログラムの招待によりベルリンに滞在し、現在はスペイン在住。フランス、アフリカ、日本、インド、イタリアに長期滞在し、それぞれの音楽文化を深く吸収。音響の細部や内的構造への鋭い感覚をもって、自身の作品にそれらを繰り返し取り入れている。管弦楽、室内楽、声楽、エレクトロアコースティック作品など幅広いジャンルを手がけ、自作を中心に指揮活動も行っている。
アダメクの作品は、イザベル・ファウスト、ウー・ウェイ、マグダレーナ・コジェナー、ジャン=ギアン・ケラスといった名手、そしてペーター・ルンデル、サイモン・ラトル、スザンナ・マルッキ、トーマス・アデス、ジョナサン・ノットら、現代音楽の第一線で活躍する指揮者によって初演を重ねている。エネスク賞やエルヴェ・デュガルダン賞など数多くの賞に輝き、ヴィラ・メディチ、ヴィラ・マッシモのレジデント・アーティストにも選出された。楽譜はビヨドー社、2022年以降はブージー&ホークス社より出版されている。
指揮者としても、自作の管弦楽、室内楽、声楽、電子音響作品を自ら振るのみならず、幅広いレパートリーを手掛けてきた。今シーズンは、クリスティアン・テツラフのために書き下ろした新作ヴァイオリン協奏曲《Thin Ice》のほか、バルトーク、ヴェーベルン、シューベルトらの作品を指揮する予定。
© Astrid Ackermann

アダメクはチェコのプラハ生まれ。チェコを代表する作曲家であるスメタナ、ドヴォルザーク、ヤナーチェクは、子どもの頃からよく聴いていた。特にドヴォルザークが大好きで、同じタイトル・詩の曲を作ったこともあるという(編集部註:ドヴォルザークは交響詩、アダメクはカンタータに《Polednice(真昼の魔女)》という作品がある)。公演では2人の作品が並べて演奏される。

日本についても特別な思いをもっている。

「18歳のときに尺八に出会い、日本の文化に魅せられました。20年前、京都に4か月間滞在したときに、神社仏閣や劇場、大阪の文楽など、できるだけ多くの場所を訪れ、僧侶の読経や現代の人々の話し声などを聞き、インスピレーションを受けたのです」

日本の伝統文化や日本語の響き、合唱など西洋と異質なものが、自分の音楽言語を豊かにしてくれると語った。

コンビニ店員の「いらっしゃいませ、こんばんは~」という声などが録音され、楽器や音楽に変換された《回って止まって》は、アダメクの作品のなかでも演奏機会が多い。自身が28歳になった2007年に、京都のコンビニを取り上げた作品で、「20年前のことなので、日本語も変化し、イントネーションも変わっているかもしれないけれど、100年後、歴史的なドキュメンタリーとして見られるのも面白いのではないか」と、現代作品ならではの意義を投げかけてくれた。

オンドレイ・アダメク:回って止まって(Ca tourne ça Bloque)— 10楽器とサンプラーのための

20年越しに来日し、今度は東京に滞在することを楽しみにしている、現代の生活を感じることは、大きなインスピレーションを与えてくれると思う、と語ったアダメク。

子どもの頃からモーツァルトやバッハが大好きで、これまでにベートーヴェンやマーラーなどの作品を指揮する機会にも恵まれているそうで、今回の「フェスティヴァル・ランタンポレル」でも指揮のほか、朗読、トークでも出演する。現代とクラシックの作品のつながりや対比も楽しめるであろう公演の数々に注目したい。

公演情報
野平一郎プロデュース「フェスティヴァル・ランタンポレル Festival de l'Intemporel ~時代を超える音楽~」

日程: 2027年2月24日(水)~3月1日(月) 

会場: 浜離宮朝日ホール

アダメクの出演・作品演奏がある公演

[新進音楽家の国際キャリアアップ支援]

オンドレイ・アダメクによるマスタークラス

2027年2月25日(木)14:00開演/ 小ホール

 

[新進演奏家の国際キャリアアップ支援]

チェコの時~アダメク&ドヴォルザーク~

2027年2月27日(土)16:00開演/音楽ホール

出演: オンドレイ・アダメク(朗読)、キャロル・ロト=ドファン(ヴィオラ)、駒井ゆり子(ソプラノ)、北爪裕道(サンプラー)、弦楽四重奏〔荒井里桜、林 周雅(ヴァイオリン) 長田健志(ヴィオラ) チェロ調整中〕、我妻恵美子(舞踏)

曲目:

オンドレイ・アダメク:Ce qui coule du geste…(身振りから流れ出るもの…) 独奏ヴァイオリンのための7つの小品 (2021)

オンドレイ・アダメク:Imademo(今でも) ソプラノ、ヴィオラ、サンプラーのための (2009–2010)

オンドレイ・アダメク:弦楽四重奏曲第2番「Lo que no’ contamo’(私たちが語らなかったこと、語らないこと)」 (2010)

ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 Op. 96 B179 「アメリカ」

 

[Music Program TOKYO Talk & Lesson]

フェスティヴァル・ランタンポレル トークセッション

2027年2月27日(土)19:00開演/ 音楽ホール

出演: 野平一郎(作曲家、東京文化会館音楽監督)、オンドレイ・アダメク(作曲家)

ゲスト: キャロル・ロト=ドファン(ヴィオラ、レ・ヴォルク音楽祭芸術監督)

モデレーター: 沼野雄司(音楽学者)

演奏曲: オンドレイ・アダメク:Chamber Nôise I(チェンバー・ノイズ I) チェロとコントラバスのための (2010)

演奏: 上村文乃(チェロ)、水野斗希(コントラバス)

 

[Music Program TOKYO シャイニング・シリーズVol.22]

東京文化会館チェンバーオーケストラメンバー& レ・ヴォルク

~アダメク&ドヴォルザーク、サンダース&ラヴェル~

2027年2月28日(日)15:00開演/音楽ホール

出演: オンドレイ・アダメク(指揮)、オード・ペラン=デュロー、坪井夏美(ヴァイオリン)、キャロル・ロト=ドファン(ヴィオラ)、上村文乃(チェロ)、水野斗希(コントラバス)、黒岩航紀(ピアノ)、富岡明子(メゾソプラノ)、上野由恵(フルート)、江波戸大樹(オーボエ、イングリッシュ・ホルン)、西川智也(クラリネット)、保崎 佑(ファゴット)、大河原 渉(パーカッション)、北爪裕道(サンプラー)

曲目:

ラヴェル:マダガスカル島民の歌

レベッカ・サンダース:Stirrings Still I(なおのうごめき I) 5人の奏者のための (2006)

レベッカ・サンダース:Breath(ブレス) 2つのヴァイオリンのための (2018/2023)

オンドレイ・アダメク:Ca tourne ça Bloque(回って止まって) 10楽器とサンプラーのための (2008-2011/2020)

ドヴォルザーク:弦楽セレナード ホ長調 Op.22 B52

 

問い合わせ: 東京文化会館チケットサービス Tel.03-5962-1788

 

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