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2020.05.01
高坂はる香の「思いつき☆こばなし」第6話

中島みゆきとロシア国歌の思い出〜アンセム・プロジェクトについて

高坂はる香
高坂はる香 音楽ライター

大学院でインドのスラムの自立支援プロジェクトを研究。その後、2005年からピアノ専門誌の編集者として国内外でピアニストの取材を行なう。2011年よりフリーランスで活動...

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少し前、指揮者の山田和樹さんと東京混声合唱団のコンサートマスター德永祐一さんに、世界の国歌と愛唱歌を歌い尽くすアンセム・プロジェクトについてお話を伺う機会がありました。

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これまで数年にわたり公演や録音のリリースを行ない、近いうちにこれらを全部収めたCD-BOXも発売されるそうです。

世界の国歌のことを考えていて、思い出した出来事があります。

何年も前、国内某所の食堂でロシア人の友だちとお昼を食べていたときのこと。食堂によくあるつけっぱなしのテレビから流れてきた音楽に、友人がピクリと反応。びっくりした様子で、「なんでロシア国歌!?」というではありませんか。

放送中だったのは、NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」主題歌、中島みゆきさんの「麦の唄」でした。

YouTubeで聴いてみると、微妙な違いはあるものの、確かにロシア国歌の冒頭部分が、「麦の唄」の盛り上がるフィナーレとそっくり。ごく短い部分ではありますが、中島みゆきさんが気合十分、高らかに歌い上げるもので、ものすごく目立つのです。これが異国の食堂で突然流れてきたら、確かに驚くかも……。そして私は、ロシア国歌を中島みゆきさんとワンセットで記憶することになったのでした。

アンセム・プロジェクトに話を戻しましょう。

国歌の歌詞には、国の成り立ちが反映されていることも多く、宗教的だったり、好戦的で過激な内容だったり、詳しく見ると興味深いのだそうです。しばし海外に出かけられないなか、かわりに国歌を通じて他国を知るのもおもしろいかもしれません。

公演情報
山田和樹×東京混声合唱団 アンセム(愛唱歌)コンサート

日時: 2020年6月7日(日)14:00開演

会場: 文京シビックホール 大ホール

曲目: 第1部<音楽で描く世界地図>

~文京区にゆかりのある都市・国の国歌とともに~

ドイツ連邦共和国、トルコ共和国、ベナン共和国、中華人民共和国、コモロ連合 ほか

第2部<音楽とともに夢の旅へ>

さくらさくら、翼をください、おもちゃのチャチャチャ、幸せなら手をたたこう ほか

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高坂はる香
高坂はる香 音楽ライター

大学院でインドのスラムの自立支援プロジェクトを研究。その後、2005年からピアノ専門誌の編集者として国内外でピアニストの取材を行なう。2011年よりフリーランスで活動...

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