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2024.12.09

2024年のクラシック音楽界を振り返る 8つのトピック~ONTOMOの記事から

小澤征爾やポリーニの逝去、日本人アーティストの躍進、ブルックナー生誕200年にモーツァルトの「新発見」等々、今年も大きな出来事がいくつもあったクラシック音楽界。2024年のONTOMOの記事の中から、8つのトピックを選んで振り返ります。

ONTOMO編集部
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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

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1.「Apple Music Classical」が日本に登場

2024年の年明け1月24日には、Appleのクラシック音楽専門アプリ「Apple Music Classical」日本版が待望のリリース!

Apple表参道で開催された発表会の模様をお伝えしました。

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3月22日には、アーティスト・アンバサダーに就任したピアニストの角野隼斗さんが、Apple表参道における「Today at Apple」に登場。

「Apple Music Classical」をどのように使っているか紹介し、演奏も披露、さらに質疑応答ではピアノ演奏や作曲についてのさまざまな質問に詳しく答えてくれました。

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2. 小澤征爾、ポリーニが逝去

2月6日、指揮者の小澤征爾さん逝去の悲報が世界を駆け巡りました。享年88歳。死因は心不全でした。

改めて小澤征爾とはどのような音楽家だったのか。音楽評論家の鈴木淳史さんが、その幅広いレパートリーと、1枚の象徴的なアルバムを紹介します。

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小澤征爾とはどのような音楽家だったのか~広いレパートリーと1枚の象徴的なアルバム

世界に愛された指揮者・小澤征爾は、師であるピアニスト豊増昇との出会いがなければ、もしかしたら存在しなかったかもしれない――。

豊増昇さんと小澤征爾さんの家族が、師弟の絆を語り合いました。

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3月23日には、ピアノの巨星マウリツィオ・ポリーニ氏が逝去。82歳でした。

1960年にショパン国際ピアノコンクールで優勝後、約10年の研鑽を経て新世代のピアニストとして登場したポリーニを、「世界最高のピアニスト」として確たるものにした3つの際立った特質とは? 戸部 亮さんが、ポリーニの5つのおすすめディスクとともに、その足跡を振り返ります。

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4月21日には、ピアニストのフジコ・ヘミングさんが世を去りました。

70歳代後半でピアニストとしての軌跡を描いたドキュメンタリー番組が大反響を巻き起こし、ファーストCDが異例の大ヒットを記録。以来国内外で多忙な演奏活動を展開し、生涯現役を貫かれました。

生前のフジコさんと交流のあった音楽評論家の道下京子さんが、そのピアニズムを大切な思い出とともに綴ります。

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10月20日には、ポーランドの名ピアニスト、ヤノシュ・オレイニチャクさんが急逝。72歳でした。

ショパン国際ピアノコンクールでは長年審査員を務め、ロマン・ポランスキー監督映画『戦場のピアニスト』のサウンドトラックと手の演技を担当したことで、音楽ファン以外にもその名が知られていました。

オレイニチャクさんを「自分にとって特別な音楽家」であると語るクラシック音楽ファシリテーターの飯田有抄さんが、30年以上にわたって親交を結んだ文筆家/文化芸術プロデューサーの浦久俊彦さんのインタビューを交えながら、故人の芸術を偲びます。

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3. 世界で脚光を浴びる日本人アーティスト

ベルリン・フィルは、指揮者の山田和樹さんが2025年6月の定期公演に客演すると発表。曲目は、サン=サーンスの「交響曲第3番《オルガン付》」とレスピーギの交響詩《ローマの噴水》、武満徹《ウォーター・ドリーミング》(エマニュエル・パユfl)とのこと。

そんな世界を股にかけて活躍するマエストロが、読者から募集した「指揮者」に関する素朴な疑問に真正面から答えてくれました!

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世界最古のクラシック専門レーベルであるドイツ・グラモフォン(DG)が、ピアニストの辻井伸行と日本人アーティストとして初となるグローバル専属契約を結んだことも話題を呼びました。

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4. オリンピックの舞台パリに息づく音楽の歴史

7月26日~8月11日まで開催されたパリ・オリンピック。パリでの開催は100年ぶり、3回目となり、競技会場にはパリの名所がズラリ! そこにはもちろん、音楽の歴史も息づいています。

フランス音楽が専門の音楽学者・井上さつきさんが、会場となった場所の歴史と所縁の音楽を教えてくれました。

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パリ近郊で生まれ、パリで没した作曲家ドビュッシーは、パリの中で何度か引っ越しをしました。ドビュッシーの住居の変遷をたどると、どのような作曲家像が見えてくるのでしょうか。

ピアニスト・文筆家の青柳いづみこさんがレポート!

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フランスでは中世以来、王も市民もスポーツを楽しんできたといいます。近代になると、音楽家たちもスポーツを作品に取り入れるようになりました。テニス、ゴルフ、水泳、ラグビー……さまざまな「音のスポーツ」を聴いてみませんか?

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5. モーツァルトの作品が新たに「発見」

秋になると、モーツァルトの作品が新たに「発見」されたというニュースが音楽好きの間で話題となりました。死後230年あまりが経ってもなお、このような発見があることに驚かされます。

学術的には、いったいどのような点が根拠となるのでしょうか? モーツァルトが専門の音楽学者・安田和信さんが解説します。

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6. 「第九」初演200周年の録音から

今年は「第九」がウィーンで初演されてから200年。この記念の年に発売された録音はかなりの数になりますが、その中から音楽評論家・増田良介さんが「聴きたい理由がある」4枚をチョイス。それぞれの録音の背景や魅力を教えてくれました。

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7. 指揮者・井上道義、最後の年

2024年いっぱいで引退を宣言した井上道義さんは、9月21日から最後のオペラとして《ラ・ボエーム》を全国で指揮。12月30日の第54回サントリー音楽賞受賞記念コンサートが、指揮者活動の最後を飾る演奏会になります。

その井上さんが徹底的に学んだという『指揮法教程』の著者、斎藤秀雄の没後50年に当たり、師への複雑な思いを語ってくださいました。

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井上道義、店村眞積が語る師・斎藤秀雄への複雑な想い

8. 2024年にアニバーサリーを迎えた作曲家~ブルックナー、スメタナ、フォーレ、プッチーニ、シェーンベルク

2024年は、ブルックナー、スメタナ、フォーレ、プッチーニ、シェーンベルク、ホルスト、ミヨー、團伊玖磨といった作曲家がアニバーサリーを迎えました。

オーストリアの作曲家アントン・ブルックナー(1824〜1896)は生誕200年。

指揮者・ピアニスト・古楽器奏者の大井駿さんがその作曲家像に迫るべく、人となりにまつわるエピソードを4つのテーマから掘り下げる「ブルックナーの知られざる素顔」が好評連載中です。

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チェコの国民的作曲家ベドルジハ・スメタナ(1824〜1884)も生誕200年。

スメタナといえば《わが祖国》が有名ですが、「モルダウ」のメロディはよく知られていても、 そもそも「祖国」ってどこ?

曲が生まれたきっかけや、6曲に込められたボヘミア/チェコの苦難と闘争の歴史、全曲を続けて聴きたい歴史的名盤を、音楽評論家の増田良介さんが教えてくれました。

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フランスの作曲家ガブリエル・フォーレ(1845-1924)は没後100年。

「レクイエム」が有名ですが、歌曲やピアノ曲も旋律とハーモニーが美しく、知らずに愛好している方も意外と多いのです。そんなフォーレの魅力や入門者へのおすすめ曲を、フォーレを愛するピアニストの花岡千春さんが指南します。

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オペラ作曲家のジャコモ・プッチーニ(1858-1924)も没後100年を迎えました。オペラ・キュレーターの井内美香さんが、彼の作品と人生を併せて大解剖する連載がスタートしています。

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アルノルト・シェーンベルク(1874-1951)は生誕150年。

6月のサントリーホール「チェンバーミュージック・ガーデン」で、自らがプロデュースするコンサートのメインとして、シェーンベルクの《月に憑かれたピエロ》を取り上げた小菅優さん。時代の分水嶺に生まれた、この名作に寄せる思いをうかがいました。

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2025年はヨハン・シュトラウス2世のアニバーサリーで幕開け

さて、2025年はヨハン・シュトラウス2世の生誕200年!ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートでは、シュトラウス2世の作品はもちろんのこと、ウィーン・フィルの「今」が見えてくる挑戦的なプログラムが予定されています。ヨーロッパ文化史・ドイツ文学研究家の小宮正安さんが、その特徴や聴きどころをご紹介!

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\皆さま、2025年も、「音楽っていいなぁ」な1年を!/

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