プレイリスト
2020.04.27
おやすみベートーヴェン 第134夜【天才ピアニスト時代】

ジュスマイヤーのオペラ《スレイマン2世》からの三重唱〈ふざけとたわむれ〉の主題による8つの変奏曲——重要なパトロンに献呈された作品

生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。

1792年、22歳のベートーヴェンは故郷ボンを離れ、音楽の中心地ウィーンに進出します。【天才ピアニスト時代】では、ピアニストとして活躍したウィーン初期に作曲された作品を紹介します。

ONTOMO編集部
ONTOMO編集部

神楽坂を拠点に、取材・編集作業をしています。

監修:平野昭
イラスト:本間ちひろ

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重要なパトロンに献呈された作品 ジュスマイヤーのオペラ《スレイマン2世》からの三重唱〈ふざけとたわむれ〉の主題による8つの変奏曲

当時、成功を収めていたオーストリアの作曲家ジュスマイヤーによるオペラ《スレイマン2世》の主題を使った変奏曲です。

ブロウネ=カミュ伯爵は伝記上では目立たない脇役であるが、ウィーン時代初期のベートーヴェンにとっては重要なパトロンの一人であった。ベートーヴェンがピアノ曲を献呈した女性のほとんどがピアノ演奏を嗜む人で会ったが、ブロウネ=カミュ伯爵夫人アンナ・マルガレーテは自ら演奏することはなかったようだ。彼女にはOp10のピアノ・ソナタ(第5〜7番)の他、1797年4月に出版したP.ヴラニツキーのバレエ《森の娘》から、当時人気のウィーンの宮廷バレリーナ、マリア・カッセンティーニ(生没年不詳/ウィーン滞在1796〜1804)が踊った「ロシア舞曲の主題による12の変奏曲」WoO71、そしてF.ジュスマイアーの「オペラ《スレイマン2世》からの三重唱〈ふざけとたわむれ〉の主題による8つの変奏曲」WoO76も献呈されている。

――小山実稚恵、平野昭著『ベートーヴェンとピアノ「傑作の森」への道のり』(音楽之友社)94ページより

重要なパトロンだけあって、数多くの作品が献呈されていますね。ピアノ・ソナタ第5番第6番第7番もあわせてご覧ください。

作品紹介

ジュスマイヤーのオペラ《スレイマン2世》からの三重唱〈ふざけとたわむれ〉の主題による8つの変奏曲WoO76

作曲年代:1799年(ベートーヴェン29歳)

出版:1799年12月

小山実稚恵、平野昭著 『ベートーヴェンとピアノ「傑作の森」への道のり』(音楽之友社)

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