《ボヘミア守備隊のための行進曲》2番——バーデンで作曲された「帰営ラッパ」の3曲目!
生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。
1800年、30歳になったベートーヴェン。音楽の都ウィーンで着実に大作曲家としての地位を築きます。【作曲家デビュー・傑作の森】では、現代でもお馴染みの名作を連発。作曲家ベートーヴェンの躍進劇に、ご期待ください!
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
バーデンで作曲された「帰営ラッパ」の3曲目! 《ボヘミア守備隊のための行進曲》2番
1810年の夏のバーデンで作曲された一連の軍楽行進曲で、《帰営ラッパ第3番》と呼ばれるヘ長調は、8月3日に作曲されている(第1稿)。
このあと8月25日に軍楽の楽器編成を変えた形で演奏されている(第2稿)。
その後、1822年末あるいは23年初頭に「3つの軍楽行進曲」というまとめた楽譜を出版準備したときに、1810年の第1稿にトリオ部を新たに作曲して加えたと考えられている。
主部はアレグロ、ヘ長調、2分の2拍子で、トリオ部はウン・ポコ・メノ・アレグロと、少しテンポを落としたヘ短調による翳りのある響きになる。ダ・カーポで主部に戻る。
解説: 平野昭
《ボヘミア守備隊のための行進曲》1番に続き、第2番です。
1810年夏、バーデンで数多くの軍楽行進曲を作曲したベートーヴェン。交響曲やピアノ・ソナタなどとは一味違った雰囲気をお楽しみいただけたらと思います。
《ボヘミア守備隊のための行進曲》2番WoO19
作曲年代:1810年(ベートーヴェン40歳)
出版:1810年ピアノ編曲版科学出版社(ウィーン)
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