《さあ友よ、結婚の神を讃美せよ》——甥カールが通う学校の校長先生の娘の結婚祝いに作曲!
生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。
48歳となったベートーヴェン。作品数自体は、これまでのハイペースが嘘のように少なくなります。しかし、そこに並ぶのは各ジャンルの最高峰と呼ばれる作品ばかり。楽聖の「最後の10年」とは、どんなものだったのでしょう。
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
甥カールが通う学校の校長先生の娘の結婚祝いに作曲! 《さあ友よ、結婚の神を讃美せよ》
ベートーヴェンの甥カールが学んでいた全寮制寄宿学校校長ジャンナタージオ・デル・リオの娘アンナが結婚したときの祝婚歌として、この家族と親交のあった詩人アントン・ヨーゼフ・シュタインの書いた詩にベートーヴェンが曲を付けたもの。
「さあ、結婚の神を称えよう! 高貴なる夫婦のために恩寵を願おう」と歌われる。
1819年2月6日に改作決定稿(第1稿は1月14日の作曲)。第1稿はピアノ伴奏による斉唱であったが、決定稿はみんなで、燃え立つように喜びにあふれて歌うピアノ伴奏のついた混声四部合唱になっている。
解説: 平野昭
ベートーヴェンの甥カールが通う学校の校長先生の娘さんのために作曲されたこの作品。結婚祝いというだけあって、華やかで楽しい歌曲ですね。
ベートーヴェンとカールの関係については、週刊「ベートーヴェンと〇〇」vol. 33「ベートーヴェンと甥カールの成績」で詳しく取り上げています。
《さあ友よ、結婚の神を讃美せよ》WoO105
作曲年代:1819年1月14日(ベートーヴェン49歳)
出版:1827年
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