連載
2025.06.12

今週の音楽家の名言【ホルン奏者/指揮者 ラデク・バボラーク】

Webマガジン「ONTOMO」でインタビューをした音楽家の記事から、心に響く名言をお届けします。今週はホルン奏者/指揮者のラデク・バボラークさんの名言をどうぞ。

ONTOMO編集部
ONTOMO編集部

東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

この記事をシェアする
Twiter
Facebook

室内楽の演奏家とは、いわば“夢の職業”です。

――「ONTOMO」2023.04.27 インタビューより
バボラーク 室内楽は夢の職業。ベルリンフィルを辞め独立した音楽家となれて幸せ

チェコ出身のホルン奏者、ラデク・バボラークさんは、ベルリン・フィルなど世界の一流オーケストラで首席奏者を務めたのち、現在はソリスト、指揮者、室内楽奏者として幅広く活躍しています。

バボラークさんが「夢の職業」と語るのが、室内楽の演奏家という生き方です。

オーケストラの一員として築いた輝かしいキャリアを経てなお、彼が深く魅せられているのは、演奏者一人ひとりの声が響き合い、対話するように音楽を紡いでいく室内楽の世界。

そこでは、演奏者どうしが互いの音に耳を傾け、呼吸を合わせ、解釈をぶつけ合いながら音楽をつくっていく。

自由と責任が共にあるこの密度の高いアンサンブルが、バボラークさんにとっての理想の音楽空間なのかもしれません。

自分の音を信じ、仲間の音に応えながら音楽の核心に迫る。その静かで確かな喜びが、この言葉には込められているのではないでしょうか。

 

Radek Baborák(ラデク・バボラーク)

1976年チェコ生まれ。94年にミュンヘン国際コンクールで優勝、「美しく柔らかな音色」、「完璧な演奏」、「ホルンの神童」と評される。小澤、バレンボイム、レヴァインなどトップクラスの指揮者の信頼も厚く、ソリストとしてベルリン・フィルはもちろん、ウィーン・フィル、バイエルン放送響等と圧倒的な名演を残し続けている。

これまでチェコ・フィル、ミュンヘン・フィル、バンベルク響、ベルリン・フィルのソロ・ホルン奏者を歴任。さらに、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管をはじめとする世界のオーケストラにも参加。

近年は指揮者としての活躍も目覚ましく、チェコ・シンフォニエッタを創設。ヨーロッパや日本での客演も重ねる。山形交響楽団ミュージック・パートナー、西ボヘミア交響楽団首席指揮者。

ONTOMO編集部
ONTOMO編集部

東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

ONTOMOの更新情報を1~2週間に1度まとめてお知らせします!

更新情報をSNSでチェック
ページのトップへ