ハイドン《十字架上のキリストの最後の7つの言葉》~気品ある作曲家に潜む毒
2020.06.27
136年前の今日、ドビュッシーのカンタータ《放蕩息子》初演!
おそらく1795年5月4日であったとされていますが、ハイドンの慈善コンサートにおいて、交響曲第104番《ロンドン》が初演されました。これは、ハイドンが作曲した最後の交響曲です。
副題の《ロンドン》は、19世紀に入ってからつけられたもので、特に意味はないそうです。ロンドンをイメージして作曲されたのかと思いますが、どうやら違うようで、ロンドン滞在中に書かれたことに由来し、そうすると交響曲第99番〜104番は、すべて《ロンドン》になってしまうとか。
この曲は、ハイドンの成熟を代表する最高傑作のひとつである。ことに終楽章は正規のソナタ形式によっており、多くの楽想を提出しながら、それらを無駄なく使って、すこしの隙もない。この終楽章は、ベートーヴェンの交響曲のフィナーレを暗示している。