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30秒でわかるラヴェル:夜のガスパール

シューマン:クライスレリアーナについて30秒で丸わかり♪
少年時代からロマン派文学に親しんでいたロベルト・シューマン(1810~1856)は、自らの創作の源泉として文学的・詩的なイマジネーションを重視していました。この《クライスレリアーナ》も、ドイツ・ロマン主義作家E.T.A.ホフマンの小説に出てくる、楽長クライスラーの人物像に霊感を得たピアノ曲です。クライスラーは純粋な情熱に衝き動かされるロマン主義的な人物で、シューマンはそうしたロマン的精神をこの作品で表現しました。
同時に、この曲の根底には恋人クララへの愛の感情がありました。そのことは、彼女に宛てて「君と君への想いがこの曲の主役です」と書き送っていることからも明らかです。クララとの愛は、彼女の父ヴィーク(シューマンのピアノの師)の反対と妨害ゆえに、一層激しく燃えるものがあったのです。
《クライスレリアーナ》は、このように文学的な発想に、自身の愛の苦悩の感情を重ね合わせて表現している点で、いかにもロマン主義的な作品ということができるでしょう。全体は8つの曲でなる大作で、全体を通して激しい情熱や不安、夢見るようなロマン的憧憬、内面的沈思の間を揺れ動きながら運ばれます。
作曲年:1838年
演奏時間:約32分
編成:ピアノ







