
読みもの
2026.01.05
名曲解説100
30秒でわかるラヴェル:夜のガスパール

ラヴェル:夜のガスパールについて30秒で丸わかり♪
近代フランスの音楽に革新をもたらしたモーリス・ラヴェル(1875~1937)のピアノ曲の中でも、《鏡》とともに彼の斬新さが特に端的に示された作品が、この《夜のガスパール》です。19世紀前半に活動したフランスの詩人アロイジウス・ベルトランの怪奇的な幻想詩集《夜のガスパール》(ガスパールは悪魔の名)の中の詩から得たイメージを自由で大胆な音語法でもって描き出した作品で、楽譜にはそのベルトランの詩も掲げられています。
その一方で、全体があたかも3楽章のソナタ(ソナタ形式を応用した第1曲、緩徐楽章としての第2曲、スケルツォ風終曲の第3曲)のような構成で作られている点には、ラヴェルの古典志向の側面が窺えます。
第1曲「水の精」は、人間の男を愛した水の精が男に拒否され、すねて涙を流して水滴となって消える、といった情景を描く幻想的な曲。
第2曲「絞首台」は、シンコペーションで単調に鳴り続ける鐘の音(変ロ音)を背景に、それにまといつく和声の動きが絞首台の不気味な雰囲気を描出します。
第3曲「スカルボ」は、グロテスクな小妖怪スカルボが活発に動き回り最後に消える様をスケルツォ風に表した曲で、技巧的な難曲として知られています。
ラヴェル:夜のガスパール
作曲年:1908年
演奏時間:約22分
編成:ピアノ
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