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2021.11.29

指揮者カーチュン・ウォンが次世代へ伝えるクルト・マズアの教え~オーケストラ・インフィニチュードが始動!

Photo by Angie Kremer

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イタリア出身の日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・トランペット奏者オッタビアーノ・クリストーフォリの呼びかけに、国際的若手指揮者であり、2021年9月より日本フィルハーモニー交響楽団の客演首席指揮者となったカーチュン・ウォンが賛同したプロジェクト「オーケストラ・インフィニチュード」が、2021年12月14日(火)、ミューザ川崎の公演からスタートする。

この公演はクリストーフォリの提唱で、2019年にスタートした国際アカデミープロジェクト「ミュージック・システム Music System」の一環。世界各国の若手音楽家に学びと交流の場を提供すべく、イタリアと日本で音楽祭や公演を開催していたが、コロナ禍でプロジェクト活動も中止せざるを得なくなっていた。

まだ自由に国境を越えられない日々のなか、第1回のメンバーは、カーチュン・ウォンとクリストーフォリが声をかけた国内のオーケストラで活躍する演奏家とともに、若い世代のメンバーを選考。今後は、内外の演奏家にひろげ、オーディションによる選考の可能性もあるという。

カーチュン・ウォンは、母国シンガポールでグスタフ・マーラーの孫娘マリーナ・マーラーとプロジェクト・インフィニチュード(Project Infinitude)を2016年に創設、子どもたちへの音楽支援を行なっている。その活動が、今回の若手音楽家の育成へと広がっていった。

日独国交160年の今年、音楽教育に力を入れていていたクルト・マズアの最後の弟子であり、日本でマスタークラスに参加したウォンは、マズアからの教えを、これから音楽界で活躍する若手音楽家に伝えていきたいと願い、本公演は実現。

クルト・マズア(1927~2015)旧東ドイツ出身の指揮者。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、ニューヨークフィル、ロンドンフィル、フランス国立管弦楽団など世界の名門オーケストラのポストを歴任し、多くの後進を育てた教育者でもあった。

曲目は、ブラスアンサンブルによるイタリアの作曲家ガブリエリの4声のためのカンツォーン、次いでオーケストラでの演奏でメンデルスゾーンの交響曲第4番《イタリア》、そしてブラームスの交響曲第4番というプログラム。どちらの交響曲もクルト・マズアが大事にし、マスタークラスでも取り上げたレパートリーだという。

公演情報
オーケストラ・インフィニチュード ~クルト・マズアの教え

日時: 12月14日(火)19時開演

会場: ミューザ川崎シンフォニーホール

 

出演:カーチュン・ウォン(指揮)、オーケストラ・インフィニチュード 、金管アンサンブルMusic System Japan Brass Ensemble

プログラム: ガブリエリ/4声のカンツォン II
メンデルスゾーン/交響曲第4番「イタリア」
ブラームス/交響曲第4番

 

チケット料金: S席5000円/U25S席:2500円、S席ペアシート7000円(販売は、テレビマンユニオン03-6418-8617のみ)
A席4000円/U25A席2000円

※当日の公演はLIVE配信予定。(詳細未定)

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