ウィルソンのトロンボーンを今込治が語る!
アンサンブルに、ビッグバンドにと幅広いフィールドで活躍する今込治さんに、現在お使いのウィルソンのトロンボーンについてお話をうかがった。
●本記事は『Band Journal』2024年3月号に掲載されたものです。
1959年創刊の吹奏楽専門誌。毎月10日発売。吹奏楽の今を追い続けて60年超、学校の吹奏楽部の現場への取材やプロ奏者へのインタビューをはじめ、指導のノウハウ、楽器上達...
東京藝術大学卒業。現在、トロンボーンクァルテット・クラール、横浜シンフォニエッタ、大友良英スペシャルビッグバンド、大友良英ニュージャズクインテット、山下洋輔スペシャルビッグバンド、メランジェ合奏団、などのメンバー。上野学園大学講師を務める。
愛用のウィルソン TA411LRB(¥770,000)は、気密性を高め、楕円のロータリーポートの採用で空気の流れを理想的にしたというロタックスバルブシステムを採用。ハンドハンマードのゴールドブラス製ワンピース・ベルを持つ。
美しい音色を持ち、楽に操作できる
——主にどんな活動をされていますか。
今込 トロンボーンクァルテット・クラールは、ほぼ毎月集まってリハーサルしています(本番は3月2日@いわき/3月5日@東京)。他にもスイス音楽を演奏するアムスレ・ヨーデルクヴァンテットや、金管五重奏とピアノと打楽器を中心にしたメランジェ合奏団などにも参加しています。また、大友良英ニュージャズクインテットに所属してフリージャズの世界にも足を突っ込んでいます。
——ウィルソンを使うようになったのは?
今込 最初の師匠である栗田雅勝先生にちょっと吹かせてもらったときから、なんとなく気になっていました。数年後に改めて試奏したとき、その吹きやすさと音色に一目惚れして、使い始めました。
ウィルソンのユーフォニアムはその豊かな音色が印象的ですが、トロンボーンもやはり美しい音色を持っていて、楽に操作できるというよさがあります。特に私が愛用しているTA411LRBはゴールドブラス・ベルで、コクのある音色が出しやすいと感じます。ロタックスバルブの採用も、吹きやすく操作性を上げてくれていると思います。
ppからffまで、低音域から高音域までそれぞれに合わせた音色が出しやすく、またシチュエーションに合った音色が出しやすいということが今の楽器を使い続けている理由でもあります。
——最後に読者にアドバイスを。
今込 トロンボーンと言えばハーモニーですが、ハモるためには音程だけでなく音の圧力や響かせる方向性、そして音楽の方向性などがそろっている必要があります。よい人間関係も必要かもしれませんね。周りとしっかりハモって、音楽を目一杯楽しんでください!
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