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2020.05.01
おやすみベートーヴェン 第138夜【天才ピアニスト時代】

「弦楽四重奏曲第2番 ト長調」——出版前に大幅改訂、生まれ変わった作品

生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。

1792年、22歳のベートーヴェンは故郷ボンを離れ、音楽の中心地ウィーンに進出します。【天才ピアニスト時代】では、ピアニストとして活躍したウィーン初期に作曲された作品を紹介します。

ONTOMO編集部
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神楽坂を拠点に、取材・編集作業をしています。

監修:平野昭
イラスト:本間ちひろ
編集協力:水上純奈

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出版前に大幅改訂、生まれ変わった作品「弦楽四重奏曲第2番 ト長調」

本日ご紹介する作品は、昨日の弦楽四重奏曲第1番ヘ長調 op18-1に引き続き、第2番ト長調 Op18-2です。

op.18-1は、ベートーヴェンの親友アメンダに贈られたとご紹介しましたが、楽譜の初出版の直後、アメンダにこんな手紙を送っていました。

後にベートーヴェンはアメンダに宛てて一通の手紙を書いている。作品18の前半3曲を初版出版した直後の1801年7月のことだ。「親愛かつ、善良なるアメンダ、わが心の友よ」の呼びかけで始まるその手紙(BB67)の最後に「君の四重奏曲を広めないでほしい。というのは、私はそれを大幅に改変してしまったからです。今になって、ようやく正しい四重奏曲の書き方を知ったからです」と記している。これは初版出版に際して全曲を見直し、かなり手を加えて改変したことを打ち明けたものだ。

——平野昭著 作曲家◎人と作品シリーズ『ベートーヴェン』(音楽之友社)52ページより

ベートーヴェン曰く“正しい四重奏の書き方”を知る前に贈られた「第1番」は、この手紙によって、アメンダだけが知る特別な曲となりました。

「第2番」は、豊かな表情を楽しむことができる作品です。直前に書かれた「第1番」との違いも楽しんでみてください。

作品紹介

「弦楽四重奏曲第2番 ト長調」Op.18-2

作曲年代:1799年4〜6月(ベートーヴェン28歳)

出版:1801年6月モロ社(ウィーン)

1800年夏改訂が決定稿

平野昭著 作曲家◎人と作品シリーズ『ベートーヴェン』(音楽之友社)
ONTOMO編集部
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神楽坂を拠点に、取材・編集作業をしています。

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